内容説明
イエスとパウロの研究に新生面を切り開いてきた著者による壮大な構想「キリスト教の起源と神の問題」全6巻の第1巻。ここでは聖書学方法論を徹底的に再検討した後、新約聖書のユダヤ教的前提を詳述し、原始キリスト教理解の導入をはかる。
目次
第1部 序論(キリスト教の起源と新約聖書)
第2部 課題のための方法(知識―その問題と多様性;「文学」、ストーリー、そして世界観の表明;「歴史」、そして紀元1世紀;「神学」、権威、そして新約聖書)
第3部 ギリシャ・ローマ世界における1世紀のユダヤ教(背景とストーリー;多様性の広がり;ストーリー、シンボル、実践―イスラエルの世界観を構成するもの;イスラエルの信仰内容(beliefs)
イスラエルの希望)
著者等紹介
ライト,N.T.[ライト,N.T.] [Wright,Nicholas Thomas]
1948年生まれ。オクスフォード大学で学び、ケンブリッジ、オクスフォード等で教鞭を執った後、現在はセントアンドリュース大学神学部教授。2010年に退任するまで国教会ダラム主教も務めた。新約聖書研究、とりわけ「パウロへの新たな視点」と呼ばれる新潮流を精力的にリードしている
山口希生[ヤマグチノリオ]
1970年生まれ。早稲田大学法学部卒業。セントアンドリュース大学神学部卒業。2015年6月、同大学より哲学博士号(新約聖書学)を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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