内容説明
説教でしばしば取りあげられ、我々が親しんでいるパウロの書簡。しかしその中で、エフェソ・コロサイ・2テサロニケおよび三つの牧会書簡は、パウロの名を付した偽名書簡である。では、それらはいったいなぜ書かれたのか?その主張やねらいは何なのか?最新の研究成果に基づいて偽名書簡問題に迫る本書は、いわゆる「第二パウロ書簡」に関する日本で初めての包括的・画期的な書である。
目次
第1章 パウロとの連続性?
第2章 新約偽名文書をめぐる議論
第3章 2テサロニケ書
第4章 コロサイ書
第5章 エフェソ書
第6章 牧会書簡(1・2テモテ、テトス)
第7章 まとめ
著者等紹介
辻学[ツジマナブ]
1964年、神戸市生まれ。1989年、関西学院大学大学院神学研究科博士課程前期課程修了。1989‐91年、日本基督教団甲子園二葉教会伝道師。1991‐95年、スイス・ベルン大学神学部に留学、神学博士号(Dr.theol.)取得。1997‐2007年、関西学院大学商学部宗教主事。現在、広島大学大学院総合科学研究科社会文明研究講座教授(宗教学担当)。専攻、新約聖書学(とくに第二パウロ書簡、公同書簡)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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