内容説明
新約聖書の専門家たちが、個別文書の神学に関してより詳細に展開することができ、また各文書の神学的主題と問題を十全の用意をもって論究する試みがこのシリーズである。各巻は、新約諸文書にそれぞれ固有の神学に集中し、その正典としてのコンテクスト、およびキリスト教の信仰と生活の歴史に及ぼしたであろう特別な影響にも注目することによって、もっぱら神学的に当該文書と格闘することを目指す。それゆえ本シリーズは、すでに一年ないしは二年、新約聖書と神学の研究に打ち込んだ人々を主たる対象としている。
目次
第1章 序論(ヨハネの手紙;歴史的状況 ほか)
第2章 ヨハネの手紙の神学(著者と共同体;「わたしたちは分かります」―共同体の生命への確信 ほか)
第3章 ヨハネ伝承と新約聖書の中でのヨハネの手紙(ヨハネ伝承;新約聖書)
第4章 教会におけるヨハネの手紙の意義(教会におけるヨハネの手紙;ヨハネの手紙の現代的意義)