内容説明
十和田湖、下北半島、岩木山、八甲田山…火山が生んだ絶景の謎や古代からの人々の暮らし、産業史。
目次
1 地図で読み解く青森の大地
2 青森を駆け抜ける鉄道網
3 青森で動いた歴史の瞬間
4 青森で育まれた産業や文化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Jiemon
4
下北半島を通る大湊線は戦前から北の陸軍の要塞のある大間迄延長する計画があったが、戦局の悪化により工事は中断され、二度と再開されることはなかった。大間から函館を見るとすぐ近くで、青函トンネルは下北ルートでも良かったのではと思うが、下北と北海道間は水深が深く、断層破砕帯が多く、函館の恵山から恐山に連なる那須火山帯を縦断することになりNGとなった。恐山のイタコは意外にも昭和30から40年代にマスコミによって結びつけられたイメージ。イタコは本来個人事業者で、イベントのある時だけ恐山に集まる。しかし今、消滅の危機。2022/10/26
The pen is mightier than the sword
2
このトリセツシリーズは取り上げられているテーマに興味深いものが多い。特に地形や、歴史などが面白い。地形的には奥羽山脈の存在、津軽平野、上北平野。津軽平野と上北平野の農産物の豊かさの違いがどこにくるのかが、気になった。それと交通の歴史的推移。青森県各地の交通網や年の盛衰は、東北本線、青函連絡船、東北新幹線といったものに左右されている歴史は興味深い。これからの青森県の産業はどうなるのかな。工業的には原子力燃料再処理のみなので、アクセスの良化を背景に自然を売りにした観光県としてアピールしていくのかな。4922023/02/11
エボシペンギン
1
青森旅行に向けて2023/09/10
芙蓉葵
0
地形や交通網、歴史・文化を網羅的に記載してある。地図で読み解くと表題に書いてある通り、豊富な図表で視覚的に説明を補強しているため内容の理解がしやすい。2024/09/04
よちゆし
0
地図で読み解く初耳秘話と書かれているが、まさに筆耳。地形や地質、歴史、文化、産業など多彩な特徴と魅力を、地図を読み解きながら紹介している。どの項目も結構専門的で、その意味で読み応え有りだ。津軽半島のハズレにあって、キャンプ場、シジミ貝の産地として認識している十三湊が歴史的にかなり重要だったことが意外だった。北方防御のための軍事的要所だったことも初めて知った。大湊に海上自衛隊があり、漫画にも登場して重要な位置づけになっているが、それも史実に裏付けられていることが意外だった。青森県を多面的に理解できた。2023/03/20
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- 和書
- へこたれない心