内容説明
日本海側の要衝として栄えた産業と文化。知られざる恐竜王国の魅力に迫る!
目次
1 地図で読み解く福井の大地(嶺北地域と嶺南地域のふたつに大きく分かれる福井の地形;フクイサウルスに代表される恐竜化石が福井で多く出るわけ ほか)
2 福井を駆け抜ける鉄道網(海を越えた欧亜国際連絡列車 大陸への玄関口となった敦賀港駅;京福電気鉄道や福井鉄道が福井平野に築いていた路線網 ほか)
3 福井で動いた歴史の瞬間(古代史;中世史 ほか)
4 福井で育まれた産業や文化(優美な絹織物から新素材まで 奈良時代から続く福井の繊維業;日本製眼鏡枠の約95%を生産 鯖江が世界ブランドになるまで ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
としき
3
図書館の新刊本!さすが地図の昭文社、地理を基に福井の歴史から鉄道網、産業・文化まで面白く解説された本。今はコロナ禍でなかなか県を跨いだ旅行ははばかれるが、こんな本を読んで行った名称の秘話を再認識した。今度はこの秘話を基に是非行ってみたいと想像してみたり。溶岩で出来た東尋坊の奇岩は世界的にも有名な柱状節理からなること、なぜ恐竜の化石が多く出土するのか、永平寺や平泉寺の生い立ち、コシヒカリの誕生秘話、なぜ鯖江の眼鏡が世界ブランドになったのか…etc。まだ全県揃っていないが、次は【石川のトリセツ】読んでみたい。2021/06/29
一郎二郎
2
日本が大陸と地続きだっころ、福井は恐竜王国だった。福井にはプレートの境目が通り、その活動のため日本列島は真っ2つに別れた。引き伸ばされた地殻から大規模な火山噴火が起こり、それが笏谷石となり、朝倉家の財政を麗した。若狭湾の海成段丘は蟹を育てた。駿河湾は古代から広くアジアと繋がり、江戸時代には日本海側の海路の中継地となり、明治にはパリにいくにも敦賀-ウラジオストク-シベリヤ鉄道が最速だった。柱状節理世界3大絶景東尋坊など自然遺産には事かかず、一乗谷という奇跡の遺跡も産業もある。ポンコツ原発残念自民党は許せん。2024/04/03
あるなし
0
恐竜、眼鏡、和紙、コシヒカリのことは何となく知ってたけど、地図で見るとまた面白い。東尋坊がどうやってできたのかとか、廃藩置県のあと滋賀県と石川県に吸収されていた時代があったのかと。えちぜん鉄道のアテンダントを描いた『ローカル線ガールズ』、映画『えちてつ物語~わたし、故郷に帰ってきました。』も気になる2021/07/14