内容説明
起伏に富んだ多彩な地形。訪れる人を魅了する観光列車。歴史を動かす舞台となった、千年の伝統を誇る都の文化を解明。
目次
1 地図で読み解く京都の大地(京都の大地を5つに区分する各地形区の特徴;夏は暑く、冬は寒い京都盆地 その特色と重視された出入口 ほか)
2 京都を駆ける充実の交通網(東西から人やモノが往来!京都に向かう街道と七口;若狭湾でとれた鯖を運ぶ物流ルート鯖街道 ほか)
3 京都の歴史を深読み!(丹後に大首長が存在した?三大古墳に隠された謎;古代日本を支えた渡来人と嵐山・太秦・伏見との関係 ほか)
4 京都で育まれた産業や文化(20世紀になってから発展!?祇園界隈のまちづくり;古都のシンボル京都タワーはもともと建設予定がなかった ほか)
信じるか信じないかはあなた次第 古都に伝わる怖い話とミステリー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shikashika555
42
京都の地形が知りたくて購入。 京都とは、京都市ではなく京都府だということをあまり意識していない自分がいる。 市内のことが知りたくて読んでみたが、思いがけず舞鶴港の地形や丹後半島にある古墳のこと、鯖街道のルートなども知ることが出来た😊2021/08/07
mahiro
21
普通のガイドブックではなく地図、地形図を多く使って京都府を紹介。京都盆地がどのように成り立ってあの東山の風景が出来たか等…京都府最高峰なのにガイドブックや観光地図ではいつも無視される皆子山がちゃんと載っていた。市電や地下鉄など交通網、今は無き南の朱雀たる巨椋池の末路、丹波という地名を巡る兵庫県とのやりとり、丹後の巨大古墳、軍港舞鶴、あまりよくわからなかったけいはんな学研都市まで説明されていてとても面白かった、亀岡市が霧の景観で有名なのも知らなかったです。2021/09/23
クラムボン
19
地図の昭文社の本なので、地形と地図、そして交通が中心です。範囲は京都府全域。変化に富んだ半島や天橋立を抱える《丹後》、地域ブランドの拘りが強い《丹波》、そして京都の中心《山城》。江戸時代までは別の国だったので、同じ京都府でも違いは大きいようだ。そして大正から昭和初期に活躍した地元出身の鳥瞰図絵師の吉田初三郎の「京都名所案内鳥瞰図」「京阪沿線絵図」が圧巻です。パノラマ風景画を独特のデフォルメと細密描写で描き切ってしまう…力技を見せてもらいました。2022/09/18
なにょう
17
【購読】京都市だけが京都じゃないのだ!丹後地方もお忘れなく!そう言う自分も足を伸ばしたことはないんですけど💦2022/04/15
チョビ
7
吉田初三郎、見参!彼というと電車図が有名だが、この本で実に様々な京都を描いていることに気付く。やっはりキレイだなー、欲しくなっちゃうなあ(うっとり)。また京都市意外にも、宇治や舞鶴といった(比較的)大都市もクローズアップされている。とりあえずざっくり地理を知りたい方にはいいです。2021/07/26