内容説明
“粋”が色づく水の都・江戸は、世界に誇る巨大都市・東京へ。日本の中心の成り立ちを解く!
目次
1 地図で読み解く東京の大地(2つの地形で成り立つ東京;東京に広がる武蔵野台地 ほか)
2 東京を駆ける鉄道網・交通網(日本初の鉄道が新橋~横浜で開通;60年にわたる路面電車の活躍 ほか)
3 東京で動いた歴史の瞬間(古代に創建された湯島天満宮;武蔵野は関東随一の大国だった ほか)
4 東京で生まれた産業・文化(吉原遊郭は文化サロンの一面も!?;大衆文化の頂点に立った江戸歌舞伎 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シフォン
40
東京を大地、鉄道・交通網、歴史から紹介している本。知らないことも多く、また、昔の地図が載っているところが楽しい。東京湾の埋め立て地や低地から西側に武蔵野台地、丘陵地をへて多摩地域の山地になっている。東京湾から40km離れた昭島市で発見されたアキシマクジラ、昔はこの辺りまで海だったのね。日原鍾乳洞行ってみたい。江戸時代から町作りがされていて、火災や震災、空襲といった歴史を乗り越えて現在に至っているのね。前回の東京オリンピック時にできた首都高と新幹線、今後は、文化の継承と持続可能な都市にだね。2021/04/04
ホークス
39
2021年刊。地図や図版をたくさん使った都道府県別ガイド。東京にまつわる記事が見開き2Pで豊富。読メで教えていただき、読んでみたら中々良い感じ。字が小さすぎず(キャプションは小さい)、文の量もほど良い。転入者だから、色んな位置関係とか範囲(旧武蔵国など)が確認できてありがたい。古い県別ガイドとかルルブは私には詳細すぎたようだ。都心から小笠原は1000キロで屋久島迄と同じ、の表現は分かりやすかった。ただ東京は国レベルの話が多くなりがち。地元民が知ってるかどうか、ぐらいの話が楽しい。縁のある県のも読んでみよう2023/01/09
yyrn
23
もうこういう紹介本は卒業だろうなと思いつつ、図書館の新刊本コーナーでこのテの本を目にすると思わず手が出てしまうのはなぜ?w。項目ごとに見開き2ページ程度で読みやすく「通勤の友」に打ってつけだし、項目も①地形、②鉄道・交通、③歴史、④産業・文化ごとに面白そうなエピソードを上手にまとめているので、まあおさらいになって丁度いいんですけどね。初耳はアキシマクジラや日原鍾乳洞、都電荒川線の変遷か。▼都電荒川線は、なぜ路面電車ながら都内で今に生き残れたのか?という説明にはなるほどと思ったので⇒2021/07/04
マカロニ マカロン
11
個人の感想です:B+。副題に「地図で読み解く初耳秘話」とあるが、そんな話がとても興味深かった。安政年間(1954~60)の江戸は元号名に反して大地震、大暴風、コレラなどで5万人以上の人が死んでおり、そんな中ペリーが来航した。桜田門外の変でテロに襲われ8人死亡。その他の護衛は全員処罰され、重傷者流罪、軽傷者切腹、無傷の者は斬首という、『柘榴坂の仇討』(浅田次郎)を連想した。東京タワーは5年に一度手塗りでリペイントされ、その際3万5千リットルのペンキを使う(赤色は「インターナショナルオレンジ」という名称)2024/01/11
Olly
9
東京の陸地の高低差は興味深い。古代は昭島市付近は海でクジラの化石も発掘される。武蔵野台地が形成された歴史、江戸城が作られた歴史、鉄道網や橋梁が作られていった歴史は詳しく学んでみたい。2025/01/12