出版社内容情報
全日本で金賞に輝いた鯛子は、遂にヴェネチア国際の切符をつかんだ。しかし、プロとして歩み始めた鯛子は、急な環境の変化に戸惑うばかり。そんな中、東京シティバレエ団の公演『ドン・キホーテ』にプリマとして参加が決定。真理とのWキャスト、特別出演は三上。話題性は十分!
槇村 さとる[マキムラサトル]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マッピー
11
全日本クラシックグランプリが終わりヴェネツィア国際までの時間をどう過ごすか。同世代のダンサーが皆一流のプロである中で、子どもにバレエを教えていただけの鯛子は自己評価が低い。プロダクションと契約し、プロデビューの舞台を用意されたものの、戸惑う鯛子は、しかし徐々にプロとしての、ダンサーとしてのプライドを持ち始める。彼女の周囲の一流の人たちは、支え、突き放し、怒らせ、彼女の進むべき道を示す。その道を歩くかどうか、決めるのは鯛子自身。そういう距離感のうまさが槇村さとるのマンガの魅力だよなあ。2018/12/23
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