感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
111
文化施設/オフィス/宗教施設/住宅など9つの分野に分けて、66の建築物が紹介されている。モダニズムから、ポストモダン、ネオモダンなど世界各地の作品の写真を眺めるのは楽しいが、建築史的な変遷を味わえる編集でないのは残念。ゲーリー、ハディド、コールハースなど脱構築主義の建築家の斬新な造形の作品が目を引くが、「形態は機能に従う」というサリバンの言葉で建築を受容してきた旧人の私は、付いてゆけない。建築家の名前よりも、この奇抜なデザインを具現化させた構造屋さん・材料屋さん・施工屋さんの偉業にこそ拍手を送りたくなる。2022/02/27
ぶんこ
53
建築には個人の好みがあって、人それぞれだと思います。私は近代建築、ガラス多用な建築には心惹かれないので、掲載されていた多くがこのタイプで残念。そんな中、王立ポルトガル図書館はポルトガルではなくブラジルのリオデジャネイロに建つ図書館。ちょうどテレビで、リオデジャネイロ市の財政危機で王立劇場に働く人々の給与未払いが起きているとありました。財政危機となると真っ先に削られる文化施設。図書館は大丈夫かな。他に行きたくなったのはJR日立駅。ガラス多用ですが、広大な海の景色が堪能できる素晴らしさでした。2022/02/21
活字の旅遊人
40
パラパラめくりのつもりが、読破してしまった。多分何回も眺めてしまうだろう。個人的には、橋に特化してくれてもいいんだけど!2022/10/05
morinokazedayori
30
★★★★★とても素敵な写真集。近現代を代表する建築家たちの、世界各地にあるユニークな作品が、解説とともに紹介されている。眺めるだけでもワクワクする。建築についてさらに知りたくなる。2022/02/12
更紗蝦
29
63の近代・現代建築を紹介している本です。解説文は簡潔で読みやすく、注目すべきポイントがよく分かるのですが、図版は内観のみのものがいくつかありますし(マスジェデ・ナスィール・モスクや王立ポルトガル図書館など)、かと思えば、北京大興国際空港は解説文に「内観は美しい曲線が強烈なインパクトを与え…」とあるのに図版は外観しかなく、ビジュアル本として楽しめることをコンセプトにしている本の割には、図版のチョイスに問題があります。おそらくはストックフォトの中から良い素材が見つからなかったのだろうとは思いますが…。2022/08/05