内容説明
事件・事故・災害現場、処刑場、戦場…あの観光地には隠れたエピソードがあった!ガイドブックには載らない歴史物語を多数収録。
目次
第1章 北海道・東北
第2章 関東
第3章 中部
第4章 近畿
第5章 中国・四国
第6章 九州・沖縄
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
p.ntsk
32
本当に怨念があるかどうかはさておき過去に起きた事件、事故、戦争、災害など悲劇の舞台となった歴史的な場所を紹介している。有名なスポットも多く場所として知ってはいても纏わるエピソードは知らないことが多く興味深かった。出版が昭文社ということでいわゆる心霊本とは違って地図や写真なども掲載されていてしっかりガイドブックになっている。今は観光スポットとなっている場所もかつては様々な出来事があったことを知ると見え方も変わってくる。土地の記憶を知ると人の営みの儚さと尊さが感じられて感慨深い。 2025/10/23
モモ
32
日本史秘話の舞台。八甲田山の雪中行軍遭難事件が悲惨で胸が詰まる。関東大震災の両国・陸軍被服廠跡での大惨事。由比ガ浜での源義経の子の殺害。武田信玄の隠し金鉱で谷底に落とされた、おいらん淵。地元の人が供養を続けている。京都の三条河原。見せしめの処刑に、さらし首…。鳥取城での秀吉による兵糧攻めの惨劇。酷いことをする…。大阪・長柄橋で人柱になった父の死を悲しみ、雉が鳴き夫がこれを射止めると「なかずば雉も 射られざらまし」と娘が詠んだのが悲しい。濃尾大地震の孤児を救済した石井十次氏が素晴らしい。読み応えがある一冊。2025/09/06
梅ちゃん
24
おどろおどろしいタイトル、読友さんのレビューを見て借りた図書館本。出版社は昭文社!おおっ、これはカーナビなき昔にお世話になった道路地図マップルの会社だ。中身を読むと丁寧なガイドブック、さすが❗️網走刑務所、将門塚、昔に映画館で見た八甲田山など地図入りで淡々と説明されている。私個人的にはやはり近畿がなじみ深い。あのスポットにあんないわれかあったんやと知ることができた。私が通った幼稚園の園庭の片隅のお墓のことも書かれてて、ちょっと嬉しかった😄2025/10/08
templecity
11
日本各地の死刑、事故、悲惨な戦いなどの地を解説。色々な工事には多くの犠牲もあった。刑罰にも当時の為政者の思惑もあったと思う。静御前の産んだ子供が男だったために直ぐに殺されたなど痛ましいものだ。遠野には姥捨ての地があるとのこと。島原の乱では多くの人骨と十字架が発掘された。神の救いを求めたのだろうが、キリスト教の教えでは、時の為政者に楯突くと救われないのだとか。悲しいものである。 2021/12/18
ソニックゆうすけ
3
怨念の舞台の全国網羅。全部で66ヶ所の説明がある為、概要になってしまってる感は否めない。でも本書を入り口とし、各所の歴史の書籍に触れる事、事件を深く知ることには格好の入門書ともいえる。又、簡易だが、良心的に名所地図も掲載されているので、その地を訪れてみたい人は手元に置いておいてもいいかもしれない。有名な網走刑務所、華厳ノ滝、将門塚、東尋坊辺りも掲載されているが、現代の事件はほぼ取り扱ってない。2022/12/11




