出版社内容情報
下着メーカーで働くキョドコこと小川今日子は大学時代からの想い人・星名に職場で再会。一度は他の男性を好きになれたはずなのに、自分を傷つけ支配していた星名の呪縛がその気持ちよりずっと強かったことに気付いてしまう。ふたたび星名という迷宮にふたたびハマり込んだキョドコとは裏腹に、星名は彼女の後輩と関係を持ち、キョドコの仕事さえも思惑通りに操って―――?
大人気作『きみがこころに棲みついた』が、さらに深みへと加速して新シリーズスタート!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
110
3巻までの話は別の出版社発行で読んでいたわけだが、移籍後初の本巻ではキョドコと星名の過去を明らかにしており、キョドコがなぜあんなにも執着的か、星名がなぜあんなに冷淡なのか、とても納得できた。二人のキャラだけでなく、彼らの周囲にいる八木さんも飯田さんも、みんな目の前で実際に見てるように感じるほど、とてつもなくリアルで不愉快なのになぜか読んでしまう。この病みと闇を二人は抜け出せるのか、救いは訪れるのか、ハッピーエンドになる物語ばかりじゃつまらないけど、この話だけはどこかで救われないといたたまれない。2014/07/20
扉のこちら側
44
2017年423冊め。何も知らずに借りたのだが、どうやらシリーズものの続編だと読了後に裏表紙のあらずじを読んで気づく。どうりでプロットが理解できないところがあるわけである。巻末のエピソード0はなかなか興味深かったのでシリーズ無印にさかのぼってみよう。2017/12/21
扉のこちら側
39
2018年3冊め。再読。以前間違ってここから読み始めてしまい、シリーズをさかのぼってきた。この巻で交際経験のないキョド子が「訳あって処女ではない」というモノローグは前作で描かれていた。シリーズ通して3巻目になるがやはり星名のゆがみっぷりが気になる。2018/01/03
どんぶり
35
ずっと読みたかった続編!やっと読めました!いや~天堂さん凄い…。ここまでリアルに、人に必要とされたい人の心情をかき表すなんて。キョドコを見てるとイタくて見てられないと思っちゃうんだけど、それでも「いるよね~こういう人」とかキョドコ自身の気持ちがわかるというか。共感は出来ないんだけど理解は出来るリアルな彼女の姿に引き込まれてしまいます。巻末の星名さんの過去には息を呑んでしまった。キョドコも凄いけど星名さんも凄い過去を持っていたんですね。うわ~続きが気になります。早く読みたい。2014/06/23
あーさん☆花火大会が迫っています!!
34
中尾巻き微妙(´д`|||)2018/03/08