感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エンブレムT
136
「りんのガマンの上に成り立つ平穏とか ぜんっぜんうれしくねー」コウキの言葉はたぶん大吉の真実を衝いていて、でも大吉がりんに告げた「それは俺にとって一番残酷なことだ」という思いもまた真実なんだよね。いやシカシ、まさかこうクルとは・・・!大吉にシンクロ読みしていた私としては「コウキかコウキママがもっと違う形で関わってくれてたら~」という気持ちが捨てきれないです。でも「良かった」とも思うのです。形は変わっていくけれど、りんと大吉の2人は家族であり続けるんだな~って、ホッとしながら本を閉じることが出来ましたから。2013/05/01
ヒロ@いつも心に太陽を!
120
「Σ(-Д-*)!!!現代版の紫の上だったのか!」っていうのが読後最初の印象。まぁ二人が離ればなれになるなんてのも考えられなかったから予想していたラストだけど。りんと大吉の今までの関係、というか大吉がどんな気持ちでりんを育ててきたのかを考えればとても複雑な気持ちなのはよくわかるし現実にはなかなかあり得ないラストなのかもしれないけれど・・・何はともあれ大好きな二人がハッピーエンド(?)で納まったからよしとする(*^∀^*)しかし大吉、よくりんの恋心を受け入れたなぁ←まだ言うか2012/01/29
匠
74
コウキの気持ちそのままに読んだ最終巻だった。りんの想いは真剣だし、ダイキチも複雑だよね。戸籍上の真相を誰よりわかっている実母、正子がりんの表情を見てただ事じゃないことを察知するっていう流れは、最初の印象のままだとリアリティないだろと思ったけれど、事実がわかったら納得できた。ラストはなんだか胸いっぱいで、想像していた以上に感動してしまった。りんは周囲の人たちに恵まれている。それだけでも、すごく幸せなことだと思うよ。2013/03/20
ぺぱごじら
69
思えば1巻第1話のラストページから、このゴールしかないんだよなあ、と思っていたけど、あまりに王道すぎるから、案外それはないのかなと思っていたのですが(笑)。前半戦・後半戦と明確に区分けしたのは正解だったと感じます。前半の地に足ついた感では、後半がもたなかっただろうし。でもまあ30~40くらいってオトコが一番よく働いてカッコイイ年代でもあるし、ダイキチはまさにその典型だしねえ。何はともあれいいお話でした。絵も大いに好みでした。2011/08/07
Die-Go
43
再読。漫画。賛否両論出る結末であることは承知の上。それでも、私はこの作品をお勧めしたい。やはり人と人の関係を作る上で根本となるのは親子関係であり、それをいかに大事に育んで行くかが育児では問われる。この漫画はその育児の根本を深く問うている。★★★★☆2020/02/21