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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
118
初期の短編集なのかな?全体的にさわりだけ読んだような感覚だが、登場人物の1人が幽霊だったり、乙女チックな男子やベリーショートの女の子やロシアンティーなど『夏雪ランデブー』と重なるものがたくさんあり、河内さんの作品を特徴付けている気がした。保育士の青年・池ノ上を中心に物語同士がリンクしており、ページ数的には「空の箱庭」がメインのようなのだが、ページ数の少なかった表題作「へび苺の缶詰」のほうがずっと好みの話だったので、もっと続きが読んでみたかった。ちなみに人物達の苗字が井の頭線の駅名だったのが印象的。2014/09/21
exsoy
29
全体的に顔がまるい。表紙とエピローグでシュッとしてて別人かと思ったw2014/01/26
すみの
19
「へび苺の缶詰」「空の箱庭」「僕の庭」「スクリーン」はシリーズ。W不倫をする男女・・・そんな事情を知りつつ夫となった池ノ上くん(カバー画)。池ノ上を好きだった浜田山くんが亡くなった後、その想いを霊となって告げにくる「へび苺の缶詰」はプラトニックな愛。交際7年の彼に見限られ傷心の妻友人・駒場さん。不倫を止められない妻。そんな妻を待つ夫。頭では理解しても、心は追いつかない女たち。池ノ上くんは彼なりに妻に執着しているのだろうが、それでもこんな良い夫がいるのかと・・・。理想の「箱庭」から本物の「庭」をかな。2015/06/21
リッツ
17
この本が始めての河内作品で購入時は『あ~、こんな感じね』と軽く読み、最近、そして昨夜と読み返すごとに好きになる作品集。少し醒めたような登場人物の心の揺れに触れたときの共感、様々な 思いや出来事を受け入れて日々を重ていく。甘いばっかりじゃなくても苦味がいつまでもきえなくても人を想うことはやめられない。2014/05/25
ここあ
7
「夏雪ランデブー」の作家さんの作品だったので読んでみた。初期の作品も入っているのか、いろいろな絵柄の作品が入っていた。中にはちょっとレトロに感じるものも・・・・・・。 「へび苺の缶詰」が一番好き。ほどよく切ない感じ、純愛が良い! 絵葉書の返信を書く約束するなんて、主人公ステキ。きっと彼も報われただろう。 幽霊が出てくるところで「夏雪~」を彷彿とさせる。 2013/03/26