感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
38
【わたしたちには、運命を選ぶ権利がある】学生時代に失踪した友人を救出するため、秀光館学園病院に潜入――。ジェンダーSFの完結巻。「あとがき」で、“性加害”がテーマの一つと書いた著者は、物語を描き終え、<連載が終わった後って、作品との距離がすごく空くので、大体の事はぼんやりとしか見えなくなるんですが、こんなに離れた距離からでもはっきりと見えるもんなんですね、「粗」ってやつは……/でも、きっと今描きたかった事は描けた。私は、この時代に、こんなに怒っていたんだ>ということを、形として残せたことにホッとしたと……2025/02/23
Ex libris 毒餃子
6
イデオロギーが強いが、そういう作品も悪くないよな2025/01/24
毎日が日曜日
5
★★★+ 完結。2025/01/12
ebi
3
思ったより範囲の広いお話だった。はじめの方のお話と、ストーリー展開やら見事に忘れているから、また全部読み直そう。2025/01/11
はるな
2
自分の出生の秘密を知った依知。彼女と同姓同名の壱。彼女たちは学園から、運命から逃れられるのか。 二人の出生の秘密がエグすぎる……。SFだとわかっていても、実際に同じような思想を持っている人がいることは確かで。どうしようもなく現実で地獄だと感じた。でも続きが気になってノンストップで読んだ。壱のスピーチや、THE FIRSTの「権利」の言葉。それらに胸が強く脈打った。ただの地獄より仲間がいる地獄を。誰かに決められた運命より自分で決めた運命を。「この世界」の「わたし」を生きていくための勇気をくれる物語だった。2025/01/11