富嶽を駆けよ

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  • サイズ 46判/ページ数 248p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396636937
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

直木賞作家・今村翔吾氏推薦!
「心が震える物語。霊峰、富士に挑む。世間の声、常識をくつがえす女性の姿に共感。」
『日本ドラフト文学賞』最多指名作品!
江戸時代、女人禁制の地として知られる富士山に初めて登頂した女性――高山辰。
大志を胸に頂を目指す彼女の挑戦は人々の心を動かし、先駆けとして道を切り拓く。
全ての女達の願いを抱いて、私は登る

大望を、果たして参ります
天保三年(1832年)。身の丈五尺七寸(約172センチ)という長身ゆえに行き遅れていた辰も、ようやく嫁ぎ先が決まった。しかし辰には諦めきれない夢がある。それは、「富士の頂に立つ」こと。当時の富士は、女が登れば災いを呼ぶとされる女人禁足の地。叶えようもない大望を抱く娘に呆れながらも、養父は、「挑戦の期限は一年」という条件で辰を送り出す。
許婚の万次郎に引き合わされた富士講の大先達・小谷三志に、想いの強さを買われた辰は、登拝団の一員となることに成功。百姓衆の反対に曝されながらも、女達の未来を拓く先駆けとして、逆風吹き荒ぶ霊山に辰は足を踏み入れる――。


【目次】

内容説明

天保三年(1832年)。身の丈五尺七寸(約172センチ)という長身ゆえに行き遅れていた辰も、ようやく嫁ぎ先が決まった。しかし辰には諦めきれない夢がある。それは、「富士の頂に立つ」こと。当時の富士は、女が登れば災いを呼ぶとされる女人禁足の地。叶えようもない大望を抱く娘に呆れながらも、養父は、「挑戦の期限は一年」という条件で辰を送り出す。許婚の万次郎に引き合わされた富士講の大先達・小谷三志に、想いの強さを買われた辰は、登拝団の一員となることに成功。百姓衆の反対に曝されながらも、女達の未来を拓く先駆けとして、逆風吹き荒ぶ霊山に辰は足を踏み入れる―。『日本ドラフト文学賞』最多指名作品!

著者等紹介

有馬桓次郎[アルマカンジロウ]
1976年生まれ。大阪府出身。文筆家、モータースポーツ選手を経て、2020年『ステラエアサービス 曙光行路』でデビュー。2025年、「日本ドラフト文学賞」にて一巡指名を最多で獲得し、本作の刊行に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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海猫

53
江戸時代、女人禁制の地であった富士山に初めて登頂した女性・高山辰を描く長編。ストーリーがシンプルで文章もスッキリした感じ。分量も多すぎないのでスッと読めた。なぜ富士の頂に立ちたいのかは、ほとんど「そこに山があったから」に近い。お話が進むと様々な人との出会いを通じ動機が太くなっていく。辰は身長約172センチの大女でバイタリティー溢れる行動に読者としても巻き込まれる。富士の頂についてからの自然描写が迫力で、厳かなものに対峙した気持ちになった。女性の権利が制限された時代に、自由を求めて行動した女性の話は素敵だ。2026/05/14

茶幸才斎

4
江戸深川の鎌倉屋十兵衛の娘、辰には大願があった。富士の頂に立ちたい。理由は分からない。想いは日増しに募る。身の丈五尺七寸。体力には自信あり。だが、富士は女人禁足の地である。天保三年長月二十六日、暁七ツ。富士講身禄派の流れを汲む不二孝の大先達、小谷三志に率いられた一行が、吉田口登拝道から、既に閉山期に入った富士の山頂を目指し出発する。その中に、男風に総髪髷を結った辰の姿があった。最初に何かを成そうと思い立つ人の心の葛藤とはどんなものか。2番じゃダメなんでしょうか。1番がいるから、2番や3番が生まれるのです。2026/05/02

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