出版社内容情報
呪われし1999年7月生まれ――
東京郊外で発見された15人の遺体。胸に抱かれた預言書には、「人類滅亡の章」にしおりが挟まれていた。当初は集団自殺とみられたが、他殺の可能性が浮上。被害者には、1999年7月生まれのオカルト好きが集まる“世紀末五銃士”のメンバーも含まれていた。事件から一年半、残る“世紀末五銃士”のメンバーが次々と惨禍にみまわれ……。
終末への新たなる警告! 戦慄のオカルトミステリー。
内容説明
『ノストラダムスの大予言』刊行から50年。世紀末の厄災が再び―!?東京郊外で15人の遺体が発見された。当初は集団自殺とみられたが、他殺の可能性が浮上。被害者には、1999年7月生まれのオカルト好きが集まる“世紀末五銃士”のメンバーも含まれていた。事件から一年半、残る“世紀末五銃士”のメンバーが次々と惨禍にみまわれ…。終末への新たなる警告!戦慄のオカルトミステリー。
著者等紹介
真梨幸子[マリユキコ]
1964年、宮崎県生まれ。多摩芸術学園卒業。2005年『孤虫症』でメフィスト賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
281
真梨 幸子は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者と同世代で五島勉による「ノストラダムスの大予言」シリーズをほぼリアルタイムで読んだので、懐かしく楽しめました。 但し、当時も私は、ノストラダムスや世紀末を胡散臭く思い、全く信用していませんでした(笑) https://presswalker.jp/press/20573 【読メエロ部】2023/08/29
イアン
150
★★★★★★☆☆☆☆ノストラダムスの大予言を扱った真梨幸子の長編。東京の郊外で発見された15人の遺体。彼らは皆、オカルト系ユーチューバーの熱烈な視聴者だった――。それは集団自殺か、それとも殺人か。人類が滅亡するとされた1999年7月生まれの快人ら5人の視点から、狂気に満ちた世界を炙り出していく。次々に姿を消していく「世紀末五銃士」のメンバーたち。時系列を前後させながら読者を混沌の渦に巻き込むが、時空トリップの真相にはアンフェアさを感じた。それでもまた手に取ってしまう私は、きっと真梨ワールドに毒されている。2025/05/05
モルク
129
小金井の一軒家で発見された15人の遺体。集団自殺と見られていたが他殺の疑いも…その中にはノストラダムスの大予言空から大魔王が降ってくるという1999年7月生まれのオカルト好きなメンバーも。残ったメンバーの中で猜疑心がつのる。パラレルワールドはあるのか、予言という名に乗っかった洗脳による金儲け、様々な話(いかにも真梨作品らしい)が最後にうまく纏まっていく。マンデラ効果、ユニバース25など興味深く散りばめられていたが、恐怖の大魔王よりも苦々しい真実が待っていた。2023/11/03
hirokun
116
評価せず ノストラダムスの大予言は、確か中学生の頃読んだ記憶があるのだが、実際の1999年を迎える頃には、ビジネスマンとして活動しており、ノストラダムスよりコンピューターの2000年問題を意識していたように思う。さてこの作品であるが、時代の変化に対応していくためには、このような本も読み上げねばならないと一生懸命読んでいたが、半分ぐらい読んだところで挫折。真梨幸子さんは、新刊を中心に読んできた作家さんであるが、今後はどうなることか?2023/09/17
まちゃ
114
「ノストラダムスの大予言」をベースに、小金井市十五人集団怪死事件、世紀末五銃士メンバー(1999年7月生まれ)連続死の謎に迫る。真梨作品らしいプロット、一癖も二癖もある登場人物たちが繰り広げるオカルトイヤミス。イヤミスはなんだかんだでやめられない。楽しめました。2023/10/25