出版社内容情報
この夏の課題は、民俗学の巨人・南方熊楠の『十二支考』!? おんぼろ研究室を飛び出した〈教授〉の純粋推理!この夏の課題は、民俗学の巨人・南方熊楠の『十二支考』!?
干支にちなむ神々に守られた街なのに、なぜ「丑」の方角にだけ神社がないのか?
おんぼろ研究室を飛び出した〈教授〉の純粋推理!
「ネズミの靴も忘れないで持って来てよ」
教授然とした風貌を持つ非常勤講師・矢上〈教授〉は、理系学部で日本古典文学を教える変わり種にして、筋金入りのミステリ愛好家。その教え子の女子大生・御牧咲は、〈教授〉から出された夏休みのレポートの課題にこぶし野町を選んだ。この町は、十二支にちなむ神々に各方角を守られているのに、なぜか「丑」の方角だけ神社がない。そしてなぜか、南方熊楠の民俗学随筆集『十二支考』にも「丑」の章だけがないのだ。何か理由があるのか? 勇躍フィールドワークに出た咲は、降り立ったこぶし野駅で、さっそく?ネズミ?に纏わる不思議な会話を耳にするが……
第一話 ネズミの靴
第二話 「虎」の武勇伝
第三話 卯塚の君
第四話 サル、トリ、イヌの三社祭
第五話 未の門
第六話 亥の子餅遁走曲
第七話 辰巳の水門
第八話 空隙としての丑の方
エピローグ 午の方にある駅で
森谷明子[モリヤアキコ]
著・文・その他
内容説明
教授然とした風貌を持つ非常勤講師・矢上“教授”は、理系学部で日本古典文学を教える変わり種にして、筋金入りのミステリ愛好家。その教え子の女子大生・御牧咲は、“教授”から出された夏休みのレポートの課題にこぶし野町を選んだ。この町は、十二支にちなむ神々に各方角を守られているのに、なぜか「丑」の方角だけ神社がない。そしてなぜか、南方熊楠の民俗学随筆集『十二支考』にも「丑」の章だけがないのだ。何か理由があるのか?勇躍フィールドワークに出た咲は、降り立ったこぶし野駅で、さっそく“ネズミ”に纏わる不思議な会話を耳にするが…おんぼろ研究室を飛び出した“教授”の純粋推理!
著者等紹介
森谷明子[モリヤアキコ]
神奈川県生まれ。2003年、『千年の黙 異本源氏物語』で第13回鮎川哲也賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
- 評価
-
akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
みかん🍊
真理そら
榊原 香織
さつき
-
- 和書
- 夢みる宝石 ちくま文庫