出版社内容情報
辛酸なめ子[シンサンナメコ]
内容説明
『竹取物語』から一葉、谷崎、川端、太宰に三島、村上春樹、ローマ時代の『恋愛指南』からツルゲーネフ。コクトー、果ては『Sex and the City』まで、古今東西の“愛の教訓”に毒をひと匙、40人の偉大な作家との恋バナが味わえる読書案内。
目次
日本文学(『竹取物語』;『蜻蛉日記』右大将道綱母;『好色五人女』井原西鶴;『十三夜』樋口一葉;『蒲団』田山花袋 ほか)
西洋文学(『はつ恋』ツルゲーネフ;『アナスタシア』ウラジーミル・メグレ;『ナジャ』アンドレ・ブルトン;『怖るべき子供たち』ジャン・コクトー;『うたかたの日々』ボリス・ヴィアン ほか)
著者等紹介
辛酸なめ子[シンサンナメコ]
1974年東京都生まれ、埼玉県育ち。漫画家、コラムニスト。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
積読亭くま吉(●´(エ)`●)
93
苦手な恋愛もの克服のタメに借りてみた。一言で言うと、面白い。だが私の今の優先順位考えると、コレじゃない感が半端ない。なのに、ついつい読んでしまう面白さ…。ただ、やっぱり、んじゃコレ読みたい登録しちゃおうかなぁ♪とイカナイので、恋愛文学への苦手意識克服はならなかった。その点残念~。ただ1点ローリーフォスターの「熱い手ほどき」は読んでみたい。セックスはコレステロール値を下げるらしい(´-ω-)ウム、ぇ?2016/06/26
あん
69
辛酸なめ子さん初読みです。 日本と世界の古典から最新作までの恋愛小説を毎回一本ずつ取り上げ、内容紹介と感想、イラストで綴ったエッセイ。 「竹取物語」「蜻蛉日記」「セカンドバージン」「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ 」が同列で論調されているのに、違和感がないほどに面白いです。 何点か気になる本があったので、辛酸なめ子さんと共感できるか読んでみたいです。2016/09/29
izumi
29
古典から携帯小説までを消化してしまう辛酸なめこさんの頭の良さに脱帽しました。 いつもの人を小ばかにしたような語り口が面白くたまらないです。図書館本ですが、手元に置いて、未読の作品を読んだ時に辛酸さんと感想を共有したいと思いました。2016/08/21
阿部義彦
18
久しぶりになめ子さんの新刊です。今回のネタは古今東西の恋愛小説です。「竹取物語」から「毛皮のビーナス」まで相変わらず毒の入った解説や邪推満載で笑かしてくれます。向田邦子と田辺聖子そして山田詠美の3人は何よりも筆力が確かで確固とした世界観があるので突っ込みも生き生きとして面白かった。それに比べると男性陣は現代になればなる程植物化が激しく、草食男子もむべなるかなと思いました。悪意のあるズルムケビームは相変わらず健在でした。2016/05/15
黒猫
16
日本と世界の恋愛文学をなめ子式に解釈、分析して、恋愛の参考にしよう、という本。普段恋愛小説を読まないので読んだことあるのは竹取物語くらい。日本勢は三島由紀夫、谷崎潤一郎、川端康成など著名人多数。ちなみに小説の内容、最後の結末まで教えてくれる親切さなのでネタバレに要注意。三島由紀夫の肉体の学校が先進的で驚いた。色んな小説、普段と違う世界を垣間見れて面白かった。文学好きにはなめ子節は楽しめないかもしれない。2021/02/15