内容説明
存在感を消してしまった少女。瞬間移動の力を手に入れた引きこもり少年。危険な発火能力を持つ、木造アパートの住人…どこかおかしくて、ちょっぴり切ない、超能力者×恋物語。恋愛小説の名手が描く、すこし不思議な短編集。
著者等紹介
中田永一[ナカタエイイチ]
2005年、恋愛小説アンソロジー『I LOVE YOU』に参加、収録された「百瀬、こっちを向いて。」が注目を集める。08年、同タイトルで単行本デビューを果たすや、各誌で年間ベストテン入り、14年には映画化される。小学館児童出版文化賞を受賞した『くちびるに歌を』も映画化され、今後ますますの活躍が期待される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
456
図書館の予約に出遅れて、ようやく読めました。乙一は何冊か読んでいますが、中田永一名義の単行本は初読です。ダミアン4号さんのご指摘のとおり、超能力青春ラブ・ストーリーという感じで気に入りました!本作はドラえもんのオマージュ小説かも知れません。オススメはどこでもドア的な「少年ジャンパー」とスティーブン・キング的な「ファイアスターター湯川さん」です! 2016/05/30
yoshida
381
超能力を持っている人達の恋愛模様。短編6編のうち「少年ジャンパー」が白眉だと思う。容姿にコンプレックスを持つ高校生のカケルは、行ったことのある場所にジャンプして瞬間移動できる。駅で瀬名先輩の危機を偶然に超能力で助けたカケル。明るくて綺麗な瀬名先輩と友人になったカケルは、彼女に惹かれていくが。引きこもりだったカケルが、瀬名先輩との交流を通じて少しずつ今までの自分と訣別してゆく。恋愛のほろ苦さも経験し、カケルは瀬名先輩の誕生日に向けて必死に努力する。これからのカケルの未来に希望が見える。読後感爽やかで良し。2017/11/01
takaC
283
「超能力者×恋物語」というキャッチを読後の今初めて知った。だからこういう不思議テイストだったわけね。なるほど納得。ずいぶん長く予約待ちしていたのに半日であっという間に読み終わってしまいちょっと虚しい。2016/06/02
❁かな❁
264
久しぶりに中田永一さん名義の作品読みました!やっぱり中田永一さんの作品大好き♡中田永一さんの作品を読むのは4作目。今回は超能力者×恋物語♪発想が面白い!少し不思議な6つの短編集*主人公が若く淡い恋ってところが中田永一さんらしいです*特にお気に入りは「少年ジャンパー」と「ファイアスターター湯川さん」です!「少年ジャンパー」の登場人物の博多弁(?)もとても可愛くてお話も切ないけど明るくて好み(´▽`*)それぞれのお話の終わり方が素敵★「恋する交差点」も超短編ですが良かったです♪浅野いにおさんの装丁もピッタリ♡2016/03/05
だんじろー
222
これはもう、乙一ブランドでも良いのになあーって思ったら、テイストがちと違うんだなあきっと。超能力の使い方も微妙にしょぼいし、周りを取り巻く人間たちもどことなくゆるいし(湯川さんは除いて)。でも些細な成長譚になっている話ばかりで読後感が爽やか。オムニバス形式で一冊まるまる映像化しても面白いかも。2016/03/21
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- 和書
- 樹林 〈01年11月〉