内容説明
雪中酒を熟成する雪室から西洋柩に入った老人の刺殺体が見つかった。長野県警の城取警部補は心臓を正確にひと突きした手口にこそ、何かの意図があると感じる。捜査本部は酒造会社に執拗なクレームをつけていた人物を突き止めたが―。一方、一九八七年―。予備校生の仁科はクリスマスイブに密かに恋心を抱いていた瑶子と親しくなる。だが、彼女は講義中に体調を崩して以降、姿を見せなくなった。大学に合格した仁科が瑶子の元を訪ねると、彼女は白血病だと聞かされ…。
著者等紹介
遠藤武文[エンドウタケフミ]
1966年長野県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2009年、『プリズン・トリック』で第55回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takaC
93
テーマが深すぎてあまりのめり込めませんでしたが、世の中で二番目か三番目に自分に縁故の深い土地が舞台の事件だったので最後まで読みました。四月朔日教授はこれが初登場?2016/09/23
ダイ@2019.11.2~一時休止
76
警部補城取圭輔その2。戦争・宗教・移植と詰め込みすぎな感がしてちょっとモヤモヤ。2014/01/14
ゆみねこ
69
初読みの作家さん。長野県の酒造会社の雪室から柩に入った老人の遺体が見つかる。犯人を追う警察官・・・。何か抱えているこの人物、前作があったのですね。内容は25年前の切ない恋愛物語とどう繋がるのか?戦争、臓器移植も絡み複雑さを増してきて、美人大学教授は邪魔(笑) 前作も読んでみることにします。 2015/01/12
クリママ
41
一人の女性と出会ったことで運命に翻弄される主人公。戦時中の出来事が起因となり、そこに宗教、臓器移植等、たくさんの要素が絡み合い、複雑なストーリー。読みづらくわかりにくいわけではないのだけれど、必要以上に詩的だったり、解説的だったりと、書き込まれている部分と、淡々と過ぎていく部分に差があり、物語のうねりのようなものが伝わってこない。物語は、信仰が深いにもかかわらず、それに反する形で命を落としていくのが、哀しかった。2016/09/19
らむり
38
雪中の遺体事件と浪人生の恋とが、臓器移植などの絡みを通じて最後に繋がります。楽しめました。2014/02/02




