出版社内容情報
将軍足利義輝より百万石に値すると激賞された、天下無双の武人(もののふ)、魔羅賀(まらが)平助。
刃渡り四尺の大太刀と傘鎗という武器を携える彼を、人は「陣借り平助」と呼ぶ。桶狭間、川中島など天下に聞こえる戦いで第一の大手柄を挙げたという強者だが、白米が大好物で女子には弱い。愛馬・丹楓(たんぷう)とともに諸国放浪を続け、多くの大名たちに請われても仕えず、気が向いたときにだけ劣勢の陣に味方していた。そして、近江、信濃、駿河と行く先々で待ち受ける戦国の罠。最強の男・平助、陣(いくさ)の行く末は?
『陣借り平助』『天空の陣風(はやて)』につづく人気シリーズの最新作、堂々の登場!
【著者紹介】
一九五五年、静岡県生まれ。日本大学芸術学部卒。手塚プロ勤務を経て執筆活動へ。九五年『剣豪将軍義輝』が一躍脚光を浴び、以後時代小説の新旗手として活躍。著書に『陣借り平助』『風魔』『ふたり道三』『夏雲あがれ』『海王』『天空の陣風』など多数。
内容説明
将軍足利義輝より百万石に値すると激賞された、天下無双の武人、魔羅賀平助。刃渡り四尺の大太刀と傘鎗という武器を携える彼を、人は「陣借り平助」と呼ぶ。桶狭間、川中島など天下に聞こえる戦いで第一の大手柄を挙げたという強者だが、白米が大好物で女子には弱い。愛馬・丹楓とともに諸国放浪を続け、多くの大名たちに請われても仕えず、気が向いたときにだけ劣勢の陣に味方していた。そして、近江、信濃、駿河と行く先々で待ち受ける戦国の罠。最強の男・平助、陣の行く末は。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さいちゃんの母
15
陣営借り平助シリーズを始めて読みました。戦国時代の助っ人でしょうか?足利、今川人物関係わかれば、もっと楽しめたかな?先に出たのも読めばもう少し登場人物のつながりわかるのかな!痛快スカッと感が嬉しい♪さらっと読めました。2014/05/26
星落秋風五丈原
7
彼は外国人とのハーフのために、恵まれた体躯の持ち主である。そして持ち物はと言えば、将軍義輝から贈られた太刀・志津三郎と、愛馬丹楓のみ。いや、持ち物などと言えば、鼻息の荒い丹楓から蹴散らされそうだ。舞台となるのは戦国時代。下剋上も真っ盛り。腕っ節の強い武士は何人でも欲しい。当然彼は天下諸侯から熱いラブコールを受けるが、誰の下にも属しない。常に弱い側に立ち、どんな状況に置かれても必ず結果を出す。女性からはモテモテ。どうです、サラリーマン諸君、一度はなってみたい!と思われませんか? 2011/11/13
としえ
6
陣借り平助シリーズ第三弾。前作の内容うろ覚えなので、鵺の初登場の場面が思い出せなかったり、勝鬨姫の話もぼんやりとしか思い出せなかったが、それでも面白く読めた。桁外れの腕っぷしの上に、世情に通じ、戦については抜群の勘の良さで策を講じれるのに、女(丹楓含む)に弱くやたらと振り回される平助。そのギャップが人間臭くていいんだろうな。鵺が登場を重ねるごとにかわいくなってくるのが微笑ましくて、今後もぜひ活躍してほしいと思う。今回登場した人は、男も女も颯爽としたかっこいい人が多く、読んでいて気持ちよかった。2012/10/03
紙虫
5
ほんっと、女に弱い平助!騒動に巻き込まれるのは必ずおなごが原因。そのくせめちゃくちゃ強いんで、なんとか生き残る。本人もおなごに振り回されるのを楽しんでいるフシもある。でも、人に命の軽い戦国の時代、人間の情をだれよりも大事にする平助だから、やっぱり読み手もほだされちゃうんだな。2011/12/29
あかんべ
5
戦国時代のヒーローの条件は、体が大きいこと、人格が豪快なこと、良い馬と刀(槍)を持っていること。これに主なしが加われば万全。そして女に弱いこと。これもそんな作品。自分の意が伝わらなかったり、相手の思わぬ反応に頭をぽりぽり掻くところは、何ともかわいいが、やはり戦国ヒーローはいくさの集団戦の中での活躍がみたい。2011/12/24