出版社内容情報
幽閉先での家譜編纂と十年後の切腹を命じられた男。命を区切られた男の気高く凄絶な覚悟を山間の風景の中に謳い上げる感涙の時代小説
【著者紹介】
1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、『乾山晩秋』で歴史文学賞を受賞し、作家デビュー。07年、『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞。その後、09年には『いのちなりけり』と『秋月記』が、10年には『花や散るらん』が、11年には『恋しぐれ』が直木賞候補となるなど、揺るぎなき凛とした作品で注目を集めている。他の著書に『刀伊入寇』『星火綺譚』など。
内容説明
豊後・羽根藩の奥祐筆・檀野庄三郎は、城内で刃傷沙汰に及んだ末、からくも切腹を免れ、家老により向山村に幽閉中の元郡奉行・戸田秋谷の元へ遣わされる。秋谷は七年前、前藩主の側室と不義密通を犯した廉で、家譜編纂と十年後の切腹を命じられていた。庄三郎には編纂補助と監視、七年前の事件の真相探求の命が課される。だが、向山村に入った庄三郎は秋谷の清廉さに触れ、その無実を信じるようになり…。命を区切られた男の気高く凄絶な覚悟を穏やかな山間の風景の中に謳い上げる、感涙の時代小説。
著者等紹介
葉室麟[ハムロリン]
1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、『乾山晩愁』で歴史文学賞を受賞し、作家デビュー。07年、『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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