内容説明
“ロックスターになってやる”という夢を失った「僕」は、放浪の末に「ショートホープ・ヴィレッジ」と呼ばれる土地に流れ着いた。小綺麗な街並の中で、そこだけがひっそりと忘れ去られた場所。そこで澄んだ瞳の彼女と出会い、“思い出”をクリーニングするという奇妙な会社にスカウトされる…。他人の“思い出”をきれいにするなんてことはできるのか、そして不思議な街と彼女の秘密とは?新鋭が描く心揺さぶる長編ファンタジー。
著者等紹介
藤井建司[フジイケンジ]
1965年、奈良県生まれ。法政大学文学部卒。週刊誌などでライター活動をする傍ら、小説を執筆。2008年『ある意味、ホームレスみたいなものですが、なにか?』で小学館文庫小説賞優秀賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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