燃える氷

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  • サイズ B6判/ページ数 340p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396632243
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

雑誌編集者の上杉俊介は、日本沿岸の海底下に天然ガス100年分もの量が眠る新燃料メタンハイドレート開発の実態を追う。長期にわたって低迷を続ける日本経済を劇的に救う次世代エネルギーに、政府や産業界が寄せる期待は大だった。だが一方で、採掘が地球環境に及ぼす致命的な悪影響も懸念されていた…。そしてついに商業化強行が決定した矢先、駿河湾を震源とするマグニチュード7.2の地震が発生し、さらに富士山までが不気味な鳴動を始めた!夢の新エネルギーは破滅への道なのか?ビジネス小説の第一線に立つ著者が、日本のエネルギー政策に警告を発するサスペンス巨編。

著者等紹介

高任和夫[タカトウカズオ]
1946年、宮城県生まれ。東北大学法学部卒業後、三井物産に在籍中に、’83年『商社審査部25時』を発表、企業小説の第一線に
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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usanosuke

6
3、4年前に、メタンハイドレートが存在する海底からメタンガスを産出する試験に成功したという記事が発表されたが、この小説はメタンハイドレート採掘の危険性を警鐘した近未来小説である。2003年に発刊された小説なので、現在も進んでいるメタンハイドレートの開発が、どのように表現されているのか興味深く手に取ってみた。前半部分は、メタンハイドレート開発による海底地滑りの危険性や地球環境の影響が議論されるなど、後半への期待が募ったが、物語は駿河湾を震源とする大地震の発生後、富士山大噴火の話へとすり替わり、(続く)⇒2016/12/08

臓物ちゃん

1
震災から八年ということで来たるべき南海トラフ地震を描いた小説をまとめて読んだもののなかの一冊。南海沖のメタンハイドレートを掘り出したら地震が起きちまった!という話なのだが、あらすじを見てから読み始めると「はよ掘れや!」と思ってしまう。読みやすいんだけど関係のない話が長い!こないだ読んだ安生正『ゼロの激震』みたいなテクニカルな話を期待してたら肩透かしを食らうかも。でもこれはこれで面白く読めたので、いまの時節にあわせてリブートしてほしい一冊。2019/03/11

toshipon

0
資源後進国の日本が期待をもって開発するメタンハイドレート。その開発が直接地震を引き起こしたり、温暖化に繋がったりするかは不明だが、人類が身勝手な理由で地球を傷つけ消費していく事が、ガイアの怒りを引き起こす恐れがあることに警鐘を鳴らす。太古から引き継がれている地球はどうなってしまうのか、はたまた身勝手な人類は見捨てられ、地球を牛耳る生物が他に置き換えられるだけなのか。考えさせられる作品です。2016/09/24

そらパパ

0
途中で若干ダレちゃったけど無事読了2015/11/10

和 巳酉

0
 サスペンスなのか、オカルトなのか、パニックなのか、ヒューマンドラマなのか、全てを含んだSFなのか。個人は悩み、努力し、その才を発揮する。そんでもって政府は国家の危機なのに役立たず。まるでハリウッド映画のような感じです。おや?メタンハイドレートの件は何処へ……。2012/01/05

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