内容説明
維新の震源地という風土が育んだ進取の気性で、産業と建築に込められた彼らの精神を私たちはどう継承すればよいのか。
目次
1 未完の維新
2 二人の足跡
3 渡邊翁記念会館
4 村野作品を俯瞰する
5 戦後の風景
6 継承される文化
著者等紹介
堀雅昭[ホリマサアキ]
1962年、山口県宇部市生まれ。山口大学理学部卒。作家。著書に『戦争歌が映す近代』(葦書房)。『杉山茂丸伝』、『ハワイに渡った海賊たち』『中原中也と維新の影』、『井上馨〈開明的ナショナリズム〉』、『靖国の源流』、『靖国誕生〈幕末動乱から生まれた招魂社〉』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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パダワン
8
先日、この本を携えて宇部市に行って来た。 宇部に村野建築が複数あることは知っていたが、いつかは…と思っているうちにANAホテルも閉業してしまい。 見られるものだけでも、と思い立つ。 宇部の実業家(渡辺翁、俵田家)の歴史と村野藤吾の歴史が戦前、戦後と重なっていく。 ナチスと村野建築のディテールの関係性。 当時の宇部の実業家たちの贈与気質。 渡辺翁記念会館、ヒストリア宇部、素晴らしかった。 文化会館、目下改装中なので、終わったらまた訪れたい。宇部は食べ物も美味しく、とても良い町だった。 2025/03/13