出版社内容情報
欲望とリスク、栄光と失意が交錯するロンドンの国際金融ビジネス。都銀上位行の富国(ふこく)銀行ロンドン支店次長の今西(いまにし)は、じり貧の邦銀で必死にディールをこなしていた。案件の多くは中近東を中心とする国際協調融資(シンジケート・ローン)。ある日、今西に日系自動車会社のトルコ現法向け1億5千万ドルの巨大融資案件が持ちかけられた。資金の使途はイラン工場建設資金。が、米国の投資銀行に勤める日本人龍花(たつはな)がその情報を聞きつけた。強引な手法で単独・全額引受け(ソール・アンド・フルアンダーライト)を目指すウォール街の鷹と、誇り高き金融街シティの契りで結ばれた今西率いる四行共同引受けグループとの息詰まる闘い。その渦中で、世界の金融界を揺るがす巨額のM&Aが持ち上がった…。果たして栄光の主幹事(トップ・レフト)の座を射止めるのはどちらか? 在英現役国際金融マンが空前のリアリティで描く、驚嘆の国際経済小説!
トップ・レフト(Top Left)
ひとつの銀行では負担しきれない巨額の融資を複数の銀行が融資団をつくることによって実現する国際協調融資(シンジケート・ローン)融資団を取りまとめる主幹事銀行の名は、調印時に作成される「ツームストーン(融資完了広告)」において、常に融資銀行団の最上段左端(トップ・レフト)に記される。トップ・レフトは勝者のみ与えられる、市場の神に最も近い地位(ステータス)である。
(祥伝社販売課石原オススメの一冊)この一冊で、息詰まる国際金融の舞台を体感できます。彗星のごとく現れた黒木 亮氏に注目!
内容説明
欲望とリスク、栄光と失意が交錯するロンドンの国際金融ビジネス。都銀上位行の富国銀行ロンドン支店次長の今西は、じり貧の邦銀で必死にディールをこなしていた。案件の多くは中近東を中心とする国際協調融資。ある日、今西に日系自動車会社のトルコ現法向け1億5千万ドルの巨大融資案件が持ちかけられた。資金の使途はイラン工場建設資金。が、米国の投資銀行に勤める日本人龍花がその情報を聞きつけた。強引な手法で単独・全額引受け(ソール・アンド・フルアンダーライト)を目指すウォール街の鷲と、誇り高き金融街シティの契りで結ばれた今西率いる四行共同引受けグループとの息詰まる闘い。その渦中で、世界の金融界を揺るがす巨額のM&Aが持ち上がった…。果たして栄光の主幹事の座を射止めるのはどちらか?在英現役国際金融マンが空前のリアリティで描く、驚嘆の国際経済小説。
著者等紹介
黒木亮[クロキリョウ]
1957年北海道生まれ。早稲田大学法学部卒業後、都市銀行に14年間勤務。その間、同行の海外派遣制度でエジプトのカイロ・アメリカン大学に留学、中東研究科修士号を取得。同行ロンドン支店国際金融課で、中東、トルコ、アフリカ向け国際協調融資、航空機ファイナンス、プロジェクト・ファイナンス、貿易ファイナンスを手がける。その後、ロンドンの投資銀行を経て、現在は総合商社英国現法プロジェクト金融部長。ロンドンに居を構え、ディールを追い求める現役の国際金融マンである
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