トップ・レフト―ウォール街の鷲を撃て

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  • サイズ B6判/ページ数 384,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784396631796
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

欲望とリスク、栄光と失意が交錯するロンドンの国際金融ビジネス。都銀上位行の富国(ふこく)銀行ロンドン支店次長の今西(いまにし)は、じり貧の邦銀で必死にディールをこなしていた。案件の多くは中近東を中心とする国際協調融資(シンジケート・ローン)。ある日、今西に日系自動車会社のトルコ現法向け1億5千万ドルの巨大融資案件が持ちかけられた。資金の使途はイラン工場建設資金。が、米国の投資銀行に勤める日本人龍花(たつはな)がその情報を聞きつけた。強引な手法で単独・全額引受け(ソール・アンド・フルアンダーライト)を目指すウォール街の鷹と、誇り高き金融街シティの契りで結ばれた今西率いる四行共同引受けグループとの息詰まる闘い。その渦中で、世界の金融界を揺るがす巨額のM&Aが持ち上がった…。果たして栄光の主幹事(トップ・レフト)の座を射止めるのはどちらか? 在英現役国際金融マンが空前のリアリティで描く、驚嘆の国際経済小説!

トップ・レフト(Top Left)
ひとつの銀行では負担しきれない巨額の融資を複数の銀行が融資団をつくることによって実現する国際協調融資(シンジケート・ローン)融資団を取りまとめる主幹事銀行の名は、調印時に作成される「ツームストーン(融資完了広告)」において、常に融資銀行団の最上段左端(トップ・レフト)に記される。トップ・レフトは勝者のみ与えられる、市場の神に最も近い地位(ステータス)である。
(祥伝社販売課石原オススメの一冊)この一冊で、息詰まる国際金融の舞台を体感できます。彗星のごとく現れた黒木 亮氏に注目!

内容説明

欲望とリスク、栄光と失意が交錯するロンドンの国際金融ビジネス。都銀上位行の富国銀行ロンドン支店次長の今西は、じり貧の邦銀で必死にディールをこなしていた。案件の多くは中近東を中心とする国際協調融資。ある日、今西に日系自動車会社のトルコ現法向け1億5千万ドルの巨大融資案件が持ちかけられた。資金の使途はイラン工場建設資金。が、米国の投資銀行に勤める日本人龍花がその情報を聞きつけた。強引な手法で単独・全額引受け(ソール・アンド・フルアンダーライト)を目指すウォール街の鷲と、誇り高き金融街シティの契りで結ばれた今西率いる四行共同引受けグループとの息詰まる闘い。その渦中で、世界の金融界を揺るがす巨額のM&Aが持ち上がった…。果たして栄光の主幹事の座を射止めるのはどちらか?在英現役国際金融マンが空前のリアリティで描く、驚嘆の国際経済小説。

著者等紹介

黒木亮[クロキリョウ]
1957年北海道生まれ。早稲田大学法学部卒業後、都市銀行に14年間勤務。その間、同行の海外派遣制度でエジプトのカイロ・アメリカン大学に留学、中東研究科修士号を取得。同行ロンドン支店国際金融課で、中東、トルコ、アフリカ向け国際協調融資、航空機ファイナンス、プロジェクト・ファイナンス、貿易ファイナンスを手がける。その後、ロンドンの投資銀行を経て、現在は総合商社英国現法プロジェクト金融部長。ロンドンに居を構え、ディールを追い求める現役の国際金融マンである
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

to boy

13
国際協調融資を巡る二人の日本人バンカー。銀行融資の知識なんて全くないけれど面白く読めました。減点主義で失敗しない事だけを考える日本の銀行。ルール違反ぎりぎりの手を尽くして獲れるところからは骨までしゃぶりつくすアングロサクソン系銀行。アラブ、トルコ、イスラエルなどいろんな国の特徴が出ていてな~るほどと思いました。優秀なバンカーは数億円の報酬を得るという世界のトップレベルのディールや駆け引きにドキドキぢながら読了。でも、人の金を右から左へ移して巨額の報酬を得るってなんだかなぁ~。2021/05/19

goi

3
後半のスリリングな展開には思わず手に汗握ります。今西には感情移入。龍花の黒幕感。ディシュリの真面目さに好感。道子は不憫。2016/06/04

ざきおか

2
日本に暗澹とした空気が漂っていた98年という時代の中で、官僚主義の邦銀と、成果主義と資本主義の米投銀にそれぞれ属する二人の主人公を中心にした、国際金融小説。作者自身に豊富な知識と経験があり、描写には全て説得力がある。最初から最後まで国際金融の話を貫いていて、訴えてくる圧力のようなものがすごい。ただ、処女作なので仕方がないとは思うが、文章力と構成力はまだまだ。しかし、題材の面白さと経験に裏打ちされた精緻な描写、そしてストーリーそのものの魅力がそれを補って余りあるものがある。出会えて良かったと思えるような小説2016/04/07

おふねやぎっちらこ

1
帯のとおりに、面白かった。しかし、日本の商社ってこの小説のようにかっこいいのかねえ。2001/05/29

たこ焼き

1
交渉時は相手をリラックスさせる言葉を投げかける。お互い警戒で堅くなっている。相手にこちらが妥協出来る状況であるということを悟られるな。始めからギリギリであるというように見せる。妥協して相手に恩着せたようにみせかけるテクニック。2016/05/08

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