内容説明
文化十四年(一八一七)、四月。江戸にひとりの若き蘭方医がやって来た。長崎浩斎、数え齢十九。越中富山の富裕の出で、代々続く医師の家業を継ぐため、百日間の江戸遊学に訪れたのだ。高名な杉田玄白の愛弟子・大槻玄沢に師事した浩斎は、芝蘭堂塾で蘭学、医学を学ぶ傍ら、漢詩文にも親しんでいた。六月、漸く江戸暮らしにも馴れてきたある日、浩斎は奇怪な殺人事件に巻き込まれた。両国・大川端で発見された女性の腐乱死体。だが、この女は昨日まで生きていたという。たった一日で腐乱したのか?それとも別人か?蘭医浩斎と下町娘お喜代の名コンビが次々に挑む難事件!時代小説の才穎が卓抜の着想で放つ江戸ミステリーの快作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雀
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★☆☆☆☆ 再読。昔読んだ時はもっと面白いと思ったんだけどな。ヒロイン役のお喜代が全然ダメ。番茶も出花のお年頃年齢にもなって、頭の程度も分別も小学二年生並みという身勝手キャラですもん。つまり甘ったれのつけあがり小娘がヒロインになってると、かえって可愛く見えて喜ぶ御仁が広い世間には多いということなんでしょうけど。そういえば、己の見る目の無さを棚に上げ「結婚すると女は変わる、女は魔物だ」とか愚痴ってる男も世の中には少なくないわねえ。2017/02/25
kikimimi86
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☆32016/03/23
やま。
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まあまあ、面白かった(笑) 江戸の色々な職種が出てくるので珍しいかなと。冷水を売人とか。2013/06/01
立て邦彦
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見かけあんまり面白そうでない感じの地味な本だけど、それなりに内容も地味だったけど、検死のしかたとか、ちょっと知識増えたかなあ?2018/02/27