内容説明
これからの30年で、我々はどのように変わっていくのか。異才研究者集団が、見ていること・考えていること。
目次
暦本純一―未来の“自然”を呼び込むインベンターであり続けたい
古屋晋一―ピアニストの身体動作の研究を通じて「文化が進化し続ける世界」をつくる
茂木健一郎―好奇心以外に、人類の旅の行き先を決める手段はない
吉田かおる―研究は麻薬のようなもの
高安秀樹―理論物理学を人工知能に構築できれば、科学のあり方は抜本的につくり変えられる
アレクシー・アンドレ―人はもっと面白がれるはず
ミカエル・シュプランガー―どうしたら、人間のインテリジェンスの「コア」を備えたマシンの再構築ができるか
大和田茂―機械と人間の関係を考える
舩橋真俊―テクノロジーは人の苦しみを取り除く手段。幸福論を持ち込むべきではない
竹内雄一郎―分散した知識で街を編集するWikitopia
笠原俊一
フランク・ニールセン
遠藤謙
桜田一洋
佐々木貴宏
磯崎隆司
吉田由紀
山本雄士
ナターリア・ポリュリャーフ
北野宏明
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
35
好奇心が未来をつくる ソニーCSL研究員が妄想する人類のこれから。ソニーコンピュータサイエンス研究所の著書。一流研究所の一流研究者集団による未来予想。タイトルには妄想とあるけれど、一流研究所の一流研究者集団が予想する未来なのだから、妄想どころか現実になる日も必ず来るのではと期待してしまいます。明るい未来が見えてくる楽しい一冊です。2019/05/23
Porco
16
原稿の推敲が不十分と言わざるを得ないと思います。急いだのか、文章力はないが情熱のある人が手を入れたのか。2020/08/18
あべし
5
なかなかに歯応えのある本だった。 専門的な話が数多くあり、この世界で生きている人間でなくては理解できないような話がたくさんあった。 多くの方々が、自分の人生やこれからの未来について語っている。その中でも、何かに突き動かされて動くのは、「好奇心」だということだ。まさに、表紙に書かれているとおりだ。 呼吸するように専門用語が述べられている。一見すると難しい内容だ。だが、その背景には話し手の奥底にある「ワクワク」がある。 だから、がんばれる。楽しめる。難しい世界でも挑戦できる。好奇心を燃やし続けよう。2020/08/08
☆ツイテル☆
3
フライヤー2021/06/06
とみぃ
3
★★★★☆ ソニーコンピュータサイエンス研究所の研究員20名のインタビューを集録。各人が研究への想い、どんな未来にしたいかを述べている。全員がサイエンスと未来に対する明確なビジョンを確立しており、個性的で面白かった。一番印象的なのは協生農法を研究している船橋さん。ビジョンが哲学や人類学的で、こんな研究者が日本にいるのか!と衝撃を受けた。各々が異なる分野のトップサイエンティストだが、素直な好奇心に基づいて行動し、他分野への越境も厭わない点は全員に共通していた。私も自身の好奇心には素直でキャリアを積みたい。2020/12/28