内容説明
世界で多発する紛争の原因がひと目でわかる。最新の世界事情を読み解くには地政学が有効!
目次
01 地政学とは何か?
第1編 大国による世界覇権をめぐる争い(アメリカ;イギリス ほか)
第2編 世界覇権の奪取を狙う2つの大国(ロシア;モンゴル・中央アジア ほか)
第3編 欧米による覇権の歴史を揺るがすアジア(インド;パキスタン・バングラデシュ ほか)
第4編 世界で動き出す欧米支配からの脱却(ソマリア・エチオピア;スーダン ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もりやまたけよし
41
地理的要素を絡めた世界史の本で予備校の先生らしく説明がスムーズで纏まってます。ニュースで報じられにくい事件の背景が書いてありとても為になりました。2019/11/19
kubottar
25
日本はこの世界においてどの位置にいるのか。地政学はとても興味深い学問です。2019/12/10
shikada
23
政治・経済・軍事に対して地理的条件が与える影響を研究する「地政学」。教科書の歴史では、国家間対立は思想の対立の産物として語られることが多いけど、本書では地理的条件が産んだ事象と捉えている。地続きの敵国がある国と、そうでない国(日米など)の差が特に興味深い。船が行き来できる運河がいかに重要な意味を持つか解説されており、最近のスエズ運河騒動の持つインパクトも多少理解できた。2021/04/03
きたぴー
18
著者は予備校教師ということで、若干記述が表面的というか浅い感じは否めないし首をかしげる部分も多いが、それでも世界の広範な地域の地政学的な条件とその大まかな歴史を学べて勉強になった。特に不勉強であったインドとその周辺諸国の成り立ちが面白かった。自分は図書館本なのでそこまで出来ないが、テキスト代わりに手元に置いて、ニュースの理解の助けに色々書き込みながら活用していくのがお勧めかしら。2019/07/14
キリル
16
近代をメインに地政学の視点から世界史の流れを振り返っています。アフリカや東南アジアなど思ったよりも細かい地域単位で説明されていて勉強になりました。フランスが何故にイギリスに植民地争奪戦で負けが多かったのか、この本を読んで分かりましたし、世界史の出来事を地政学的な要素から見ると面白く、よりリアリズムに沿った感じとなって分かりやすくなるなぁと思いました。2020/02/16