集英社文庫<br> しつこく わるい食べもの

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集英社文庫
しつこく わるい食べもの

  • 著者名:千早茜【著】
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • 集英社(2024/07発売)
  • 光るあじさい!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/15)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087446517

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内容説明

闇カツ、パフェのエロさ、台所の妖怪、緊急事態宣言下のお取り寄せ…。ハンニバル・レクター博士に憧れ、炊飯器を擁護し、要らぬ助言に噛みつき、よく腹を下す。そんな偏屈でめんどくさい食いしん坊作家の自由な日常は、否応なくコロナ禍に侵食されていく。それでも――。あなたとわたしの欲望を肯定する、ひねくれものの力強い応援歌。「小説のイメージと違った」「美食家だと思っていたのに」などなど驚愕と共感の声がどしどし寄せられた食エッセイ! 人気イラストレーター・北澤平祐氏の挿画も多数収録!! ※イラストはモノクロです

目次

ふたたび「わるたべ」
悪党飯
闇カツ
よぼよぼ梅旅
台所の妖怪
セリ科がいい
苦い薬
またまた炊飯器
胃腸の敵
菓子争奪戦
「ただいま食事中。」
金針菜、こわい
すすれない
走馬灯パーティー飯
おいしい呪い
冬と羊
旨み爆弾
やんなった
パフェが一番エロい。
フリーダム・オブ・味噌汁
春の昼飯
移動飯
他人の和えたもの
歯がでる
告白します
またいつか、ジム飯
異世界への黒い扉
肝試し料理
日常と非日常
鼻で食う
愛のこじらせ
プールサイドのハンバーガー
あとかた姫
赤い纏
しつこくつきまとうもの
文庫版あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クプクプ

64
千早茜さんの食のエッセイ第二弾。文庫新刊本が、こんなに面白かったのは久しぶりでした。第一弾より、文章にメリハリが出てきて、美食家として、国際人として、またある時は料理を作る千早茜さんの姿がそれぞれ浮かび上がってきて、作品としての出来ばえは、とてもよかったです。私も千早茜さんの真似をして彼女とのデートで初めて台湾茶を飲んだら、出費がかさんで、破産しそうになり、冷や冷やの危険な経験をしました。また、私は50代ですが、千早茜さんの幼少の経験が自分と重なる点で、私も、まだ若いと自信が持てた読書になりました。2024/05/27

あい

12
食べものを食べるときのシチュエーションも大事だと思う。学生時代から誰と一緒にお昼ご飯を食べるか問題にはしつこく付き纏われている。今でもそうだ。会社に行くだけでも疲れるのにもう放っておいて欲しいと思っていた。「飯の時ぐらい、自由にさせてほしい、なんて、なにをお願いしてしまっているのだ。人が勝手に決めた区切りにふりまわされなくていい。」この文章にハッとさせられたし、この文章に出会えて良かったと思った。2024/09/23

奏市

11
食に関するエッセイだが、前作同様、料理の内容とか味とかについてばかりでなく、食にまつわる習慣、文化みたいな周辺の話も多く、興味深く読み進められた。WEB上の連載とのことで、途中からコロナ禍に入り、批判文化強い日本だけに書く内容も苦心してある感じがする。たった1年ぐらい経た今でも懐かしく感じる部分あり、著者も書いているように記録として意義深い。テレビなどでうまい魚の表現で「まるでお肉のような」とは常々不思議な感じしてたが、著者も全然別もんでそれぞれのおいしさがあるのに例えとして相応しくないとされていて同意。2024/08/10

冬見

10
おいしいものをおいしそうに書くのも上手いが、おいしくない(と書き手が思っている)ものをおいしくなさそうに書くのもすごくうまい。このあいだ食べ損ねたパフェのことをぼんやり思い出しながら読んだ。2024/07/13

9
千早さんのサイン会でサイン対象本だったので現地で購入。配偶者が料理人の「殿」さんの時代だ…!「しんたま、しんたま♪」と歌いながらプロの手つきで玉ねぎを刻む描写に笑ってしまった。あとかた姫への愛情にじんわり。わるたべシリーズが続いているのも本作が無事世の中に出たのもT嬢のおかげ。第一弾より肩肘張ってなくて読みやすいです、というようなことを千早さんが仰られていました。2024/06/04

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