出版社内容情報
本書は、共同通信社記者高橋秀樹をはじめとした原発事故取材班が、平成26年3月から全78回にわたり全国契約紙31紙に配信した長期連載「全電源喪失の記憶 証言・福島第1原発」に加筆修正して書籍化したものである。
3.11は私たちにどんな教訓を残したのか――。
震災から4年が経過し、災害の記憶が風化しつつある今こそ、事故を振り返る証言資料を残す作業が必要だ。
本書では、事故対応にあたった当事者たちの貴重な実名証言によって、3月11日から15日にかけて福島第1原発が全交流電源を喪失した、緊迫の5日間の様子を明らかにしてゆく。
朝日新聞「吉田調書報道」を打ち砕いた、現場記者の綿密な取材による詳細な事実の描写は、他の類書の追随を許さない、本書最大の特色である。
【著者紹介】
高橋秀樹(たかはし・ひでき)1964年、東京都出身。共同通信社記者。札幌支社、さいたま支局、本社編集局社会部を歴任し、桶川ストーカー殺人事件や耐震強度偽装事件、足利事件などを担当。2011年3月の東日本大震災以降は、福島第1原発事故に関する取材を続けている。12年5月より原子力報道室次長。
内容説明
綿密な取材でよみがえる「あの時」と「あれから」。朝日新聞「吉田調書報道」を打ち砕いたジャーナリズムの金字塔、ついに単行本化。
目次
第1章 3.11(史上最大の震災が幕を開けた;無事でいてくれ;駆け上がる濁流 ほか)
第2章 爪痕(電源設備を調査せよ;口を開けるマンホール;1号機注水ラインを構築せよ ほか)
第3章 1号機爆発(総理が原発にやって来る!;斑目の誤算;響き渡った首相の怒声 ほか)
第4章 制御不能(福島第2原発の苦闘;桜のトンネル;タイムリミット ほか)
第5章 東電の敗北(真水か海水か;逆洗弁ピットという選択;危険な食事;3号機、爆発 ほか)
第6章 選択(撤退などあり得ない;サプチャン圧力ゼロ;2Fに向かえ;目撃者 ほか)
最終章 命(うそつき;涙;家族との再会 ほか)
著者等紹介
高橋秀樹[タカハシヒデキ]
1964年、東京都出身。共同通信社記者。札幌支社、さいたま支局、本社編集局社会部を歴任し、桶川ストーカー殺人事件や耐震強度偽装事件、足利事件などを担当。2011年3月の東日本大震災以降は、福島第1原発事故に関する取材を続けている。12年5月より原子力報道室次長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
- 評価
京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
壱萬参仟縁
おおきなかぶ
open
ざび
-
- 和書
- 日英故事ことわざ辞典