内容説明
大正から昭和へ―そこには世界最高水準の義務教育があった。先人の「学び」を知れば、日本の未来が見えてくる。
目次
第1章 国語がすべての基本である(西洋的進歩礼賛思想の愚;「アメリカ人になればうまくいく」のか ほか)
第2章 世界最高水準だった日本の小学校教育(江戸時代、庶民の文化レベルはきわめて高かった;地方の文化も豊かだった ほか)
第3章 周りのものに目を向けなさい(名前を憶え、存在を学ぶ;国際的視野の持ち方を教えていた ほか)
第4章 あるべき日本人の姿を学ぶ(こうあるべきという実例を学ぶ;先人たちの努力によって国土がある ほか)
第5章 人間教育は知・情・意のバランス(小さいころは情操教育を主に;なぜ「知・情・意」が必要か ほか)
著者等紹介
日下公人[クサカキミンド]
1930年、兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業。評論家。日本長期信用銀行取締役、ソフト化経済センター理事長、東京財団会長などを歴任。現在、日本財団特別顧問。三谷産業監査役。原子力安全システム研究所最高顧問。社会貢献支援財団会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
T2y@
20
国語と、“知情意”を重視した戦前教育。 知識だけでなく、情感とそれに基づく意思の醸成。 うーん。。 現在の偏差値重視教育など、批判に対してのアグリーな面はあるものの、主張がやや一方的な感もある。 朝日新聞・民主党元政権への批判と、安部政権教育改革への強い支持。 作者の思いは伝わるのだがしかし。2014/09/08
Mik.Vicky
13
今は亡き祖父母の言動・立ち振舞、その子である両親の姿を見ていると、なんとなく当時の義務教育の効果を感じることがある。それに比べ私達の世代またその子達の世代はまさに、GHQの占領政策下で作られた義務教育が更に荒廃した教育環境にように思える。著者も書いているが、古き良き日本を取り戻すと宣言している安部総理を応援したい。取り上げられている教科書の様な内容を復活させて欲しい。2015/02/19
T坊主
13
高校時代は社会主義的な傾向があったが、野球で言えば6回の裏の年になり、海外駐在や海外旅行、マスゴミ、読書を通して日本という国が悪く言われるほうが多いようですが、本当に素晴らしい国だと思います。あとマスゴミ、一部の学者、政治家が正常になれば日本は世界を指導していける、いやついてくる、手本としたいと言ってくる国が増えてくるでしょう。その為には、有為な人材の輩出は否めません。そのためには教育が必要だという事。今の偏差値教育ではダメだと思う。もっと個性を伸ばし、その人にあった方向に導いていくことが大切では。2013/11/24
SORA
12
大正から昭和15年くらいまで、国際的で差別のない時代を目指していたことに意外性を感じた。日本三景や世界の偉人のエピソードを国語で紹介しているのは、確かに素晴らしいと思う。この教科書なら、いろいろ興味が広がるかも知れない。ただ欧米に対して、著者が一方的な批判に終わるのは残念。2014/03/22
さいちゃん
11
興味深く読めました。昔は、自分の得意とする部分だけでも精一杯勉強し伸ばして社会へ、といった感じだったのが、今は偏差値がよければ、目的がなくても東大へ進学できるというのには、うんうんとうなずけるものが。なんだか今は、成績だけよければいいような、もっと根本的な大切な教育を忘れているような気がします。2013/11/11