目次
序章 国境の島々と日本人の領土意識
第1章 竹島―時代とともに名を変えた紛争の島
第2章 樺太―北の守りと樺太探検に命をかけた男たち
第3章 北方領土・千島列島―北方領土・千島列島を学ぶ授業
第4章 小笠原諸島―欧米から領土を取り戻した幕末のサムライたち
第5章 南鳥島―冒険家水谷新六が開拓した絶海の孤島
第6章 沖ノ鳥島―最南端の小島は日本のダイヤモンド
第7章 尖閣諸島―古賀辰四郎が追いかけた鳥と夢
著者等紹介
藤岡信勝[フジオカノブカツ]
1943年、北海道生まれ。北海道大学大学院教育学研究科博士課程単位取得。北海道教育大学助教授、東京大学教育学部教授、拓殖大学教授を歴任、現在は拓殖大学客員教授。1995年、教室からの歴史教育の改革を目指して自由主義史観研究会を結成。1997年、「新しい歴史教科書をつくる会」の創立に参加し、現在同会理事・教科書企画編集委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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月讀命
25
近々、プーチン大統領と安倍首相の日露交渉が始まる。戦後70年間棚上げ、先延ばし、硬直化、半分諦めの感があった国後、択捉、歯舞、色丹の北方領土問題に進展はあるのか、そしてその先の日露平和条約締結はいつになるのか見守っていきたい。緊迫する極東地域にあって国境線について把握する必要があろう。韓国が不法占拠している竹島、中国がチョッカイを出してきている尖閣諸島の歴史をも抑えておく必要があろう。その他、最南端最東端の南鳥島、沖ノ鳥島と、今主権のない千島列島、樺太の歴史をも知っていていいのではないか。日本人として。2019/01/18
雲をみるひと
24
国境にある竹島、南鳥島、沖ノ鳥島、尖閣諸島と樺太、千島について紹介した本。各章別々の作者が担当するオムニバス形式だが、全編平易でわかりやすい内容で統一感はある。全般的にやや愛国的な極端な考え方に基づいているが、周囲の国との関係性を考える際には知っておく必要がある考え方だと思う。 2021/06/27
Humbaba
11
国土というのは,非常に重要なものである.我々の祖先たちは,それを守るために腐心してきた.だからこそ,我々もそれを守り,そして次の世代へと受け渡さなければいけない.そのための第一歩となることが,そもそもどのような来歴で日本の国土になったのかを知ることであろう.2013/02/24
犬養三千代
9
排他的経済水域を含めると意外と広い日本。その国境の島を発見、開発してきた先人たちの偉業は素晴しい。北方領土や尖閣諸島は取られっぱなしという体たらく。トホホ!2023/01/26
カツ
9
南鳥島と尖閣諸島はやはりアホウドリのおかげで日本領土になったのが改めて分かった。アホウドリ様様だ。しかし、対戦国だった米国が小笠原や沖縄を返還したのに対して、対戦国ではなかったロシア・韓国が不法占拠をしているというセコさ。考え方によっては北方四島だけでなく千島列島も日本領土と言えるというのが分かった。こういう本を義務教育で教えて欲しい。2021/04/28