内容説明
日本人にとって、世界にとって、二十世紀とはどんな時代であったか。そして二十一世紀は、どこに向かって進んでいくのか。そのために日本、そして日本人は何をなすべきか。政治経済の再生から、歴史認識の見直し、税制改革、憲法問題、リーダー論にいたるまで、国を想う碩学が語り尽くす。
目次
序章 二十世紀とは、どんな世紀であったか―そして、そこで果たした日本の役割
第1章 日本、破滅の原因―大東亜戦争、そして平成大不況の共通項
第2章 世界の中の日本民族―英国、中国との比較でみた、その長所と短所
第3章 そして今、何が問題か―日本の発展を阻害しているこれだけの要因
第4章 日本の背骨を立て直す―政治家は官僚を制することができるか
第5章 明るい二十一世紀のために、何をなすべきか―今すぐ実行できる三つの具体的提案
著者等紹介
渡部昇一[ワタナベショウイチ]
昭和5年、山形県生まれ。上智大学卒後、オクスフォード大学などに留学。現在、上智大学教授(英語学)。専門の英語学の他に、文明・歴史批評の分野でも活躍。94年、独・ミュンスター大学より名誉哲学博士号を授与される。著書に『日本史から見た日本人』『かくて歴史は始まる』など
谷沢永一[タニザワエイイチ]
昭和4年、大阪府生まれ。関西大学名誉教授。文学博士。関大在学中、開高健らと同人誌『えんぴつ』を創刊。日本近代文学、書誌学を専攻。独自の書誌的評論方法を確立。該博な知識に裏打ちされた、歯に衣着せぬ評論で活躍。著書に、『こんな日本に誰がした』『人間通』『古典の読み方』など
小室直樹[コムロナオキ]
昭和7年、東京都生まれ。京大理学部数学科卒、東大大学院法学政治研究科修了。ハーバード大、MITなどで経済学、心理学、社会学を研究。昭和55年、ソ連脅威論全盛にあって『ソビエト帝国の崩壊』を発表し、大きな波紋を呼ぶ。政治経済から宗教まで、幅広い評論活動を展開。著書に『日本人のための経済原論』『これでも国家と呼べるのか』など
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