出版社内容情報
剣に生きる親友の恋を取り次ぐ
一向にお咲を娶らぬ新兵衛。
その真意が栄三には痛いほどわかる――。
気心が合うも合わぬも数奇な縁。
人情時代小説、第十四弾
松田新兵衛を一途に慕う女剣士お咲に、縁談が持ち上がった。お咲の想いを知りつつも一向に娶ろうとしない新兵衛に業を煮やし、秋月栄三郎は酒席で長々と詰る。そんな折、眉間に向こう傷のある異相の浪人が新兵衛を名指しでつけ狙い始める。「当分の間稽古には来ぬように」とお咲に厳命する新兵衛には、並々ならぬ覚悟があった――。男女の真心が溢れる人情時代小説。
【目次】



