出版社内容情報
されど、佐竹は負けませぬ。
豊臣、石田、徳川――
覇者と対峙し激動の戦国末期に
家を護り抜いた父子の意地。
文庫版特別書き下ろし「佐竹義重略伝」収録
かつて鬼と恐れられた荒武者、佐竹義重。子・義宣に家督を譲り隠居の身となった男に、天下統一を成した豊臣秀吉から常陸平定の命が下る。佐竹家の悲願成就へ乗り出す義重だったが、義宣から届いたのは御家存続すら揺るがす報せだった。終わりゆく戦国の世で変化に戸惑う義重と、己のやり方で権力と渡りあう義宣。名門佐竹家を護り抜いた父子の勇姿を描く歴史小説。
【目次】
内容説明
かつて鬼と恐れられた荒武者、佐竹義重。子・義宣に家督を譲り隠居の身となった男に、天下統一を成した豊臣秀吉から常陸平定の命が下る。佐竹家の悲願成就へ乗り出す義重だったが、義宣から届いたのは御家存続すら揺るがす報せだった。終わりゆく戦国の世で変化に戸惑う義重と、己のやり方で権力と渡りあう義宣。名門佐竹家を護り抜いた父子の勇姿を描く歴史小説。
著者等紹介
簑輪諒[ミノワリョウ]
1987年生まれ、栃木県出身。2014年、丹羽家の敗者復活劇を描いた『うつろ屋軍師』で第一九回歴史群像大賞に入賞し作家デビュー。17年、幻の軍師白井浄三と上杉謙信との攻防を描いた『最低の軍師』が絶賛され、啓文堂書店時代小説文庫大賞を獲得、一躍、歴史小説の旗手となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しんごろ
119
長編で読んでみたかった武将の一人である佐竹義重。義重と子である義宣の父子の物語。豊臣秀吉が天下統一を成し、秀吉から常陸平定の命が下され戦が続く。戦を愛すると言っていい義重、戦でなく権力で渡りあう義宣。二人の方向性の違いが父子の絆を失いかけ、確執も生み、そして、大切な人、ものを失うことになる様は興味深く読めた。戦国の世で、佐竹義重もまた生き方を乱された武将であるこ一人であるだろう。物語としては、鬼義重と言われた由来のシーンを前面に出してほしかった。だけど蓑輪諒氏の歴史小説は読ませる力があり面白い。 2025/11/19




