出版社内容情報
泣いて笑ってふっと気持ちが軽くなる、人情長屋へようこそ
25歳、年増と呼ばれはじめた、おせい。
その部屋に突然転がりこんだのは、元の勤め先の女主人で…
25のおせいが暮らすのは、神田明神近くの『なんてん長屋』。由来は、難点のある住人ばかりなこと。おせいは目と鼻の先の料理屋『とくとく亭』で働いている。だが思わぬ災難が。元の勤め先の女主人お染が、おせいの部屋に転がり込んできたのだ!さらに、井戸浚いを手伝う幼な子に、心配な様子を見た長屋の女衆が、いらぬお節介を焼き始め……心温まる人情時代劇。
内容説明
二十五のおせいが暮らすのは、神田明神近くの『なんてん長屋』。由来は、難点のある住人ばかりなこと。おせいは目と鼻の先の料理屋『とくとく亭』で働いている。だが思わぬ災難が。元の勤め先の女主人お染が、おせいの部屋に転がり込んできたのだ!さらに、井戸浚えを手伝う幼な子に、心配な様子を見た長屋の女衆が、いらぬお節介を焼き始め…心温まる人情時代劇。
著者等紹介
五十嵐佳子[イガラシケイコ]
山形県生まれ。女性誌を中心にライターとして活動した後、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
127
カバーイラストにそそられて(笑)ふふん・・絶対に長屋の一人暮らしには戻らないでしょ。と期待通りのラストにニヤリとした次第。これはもう次も楽しいと思われる。 ただ、せっかちで白黒はっきりさせたい私としてはこの「おせい」にヤキモキさせられてしまうのが多々(汗)そして、はっきりさせた後うじうじ考えたりする私なので「おせい」のことを笑ったりツッコんだり出来ないのも正直なところだった。2025/01/29
タイ子
81
長屋ものは安心して読めるけどいろんな事が起こります。こちらは手伝ってあげることは出来ないけど、読みながら嬉し涙やら悔し涙やら流してあげることが出来ます。さて、このなんてん長屋に住む25歳の女性。元は大店の菓子屋の女中、店の息子がポカやらかして店が潰れた。今では伝手あって小料理屋のお運びさん。そこに突然、以前の店の女主人が彼女の部屋に引っ越してきたから大変。なんでうちに?長屋ではネグレクトの子供が現れたり、カスハラ男が暴れたり日常飽きないことばかり。元女中と女主人の同居の行方に思わずウルル。2025/01/19
むつこ
27
奉公先が廃業になり、長屋に一人暮らしを始めるヒロイン・おせいは料理屋で働くことになるが、突如以前の奉公先の女主人・お染が一緒に住むと言う。たった4畳一間の壁の薄い部屋・・・私なら親でも無理。だけどなんとかするのが市井の人々、頑固でも年の功のお染が(やっぱり)イイ、苦境を乗り越えてきた姿がいいのだ。2025/03/31
ケイプ
25
なんてん長屋で暮らすおせいのもとに、まえの奉公先の女将お染が突然やってきて一緒に暮らすことになります。次第に2人の関係に変化が。なんか続編ありそうですよね。2025/05/05
ごへいもち
10
楽しめた。シリーズ化かな2025/03/18