出版社内容情報
完璧すぎた殺人計画
舞台は楽しいキャンプ場。
阻まれる死の背後に、名探偵・碓氷優佳。
殺意を持つ男の惑乱を、気付かれてはならない――。
倒叙ミステリーの傑作!
ベストセラーシリーズ最新刊ついに文庫化!
成富歩夏に年齢差二十歳の婚姻を強いた、奥津悠斗。三原一輝はその男の殺害を決意し、友人の芳野友晴に制裁を見届けるよう頼む。犯行の舞台はキャンプ場。三原は毒草をはじめ周到な罠を何重にも仕掛けるが、次々に失敗。なぜ死なないー―完璧だったはずの殺害計画は、ゲストとして参加した碓氷優佳によって狂い始めた……。
内容説明
成富歩夏に年齢差二十歳の婚姻を強いた、奥津悠斗。三原一輝はその男の殺害を決意し、友人の芳野友晴に制裁を見届けるよう頼む。犯行の舞台はキャンプ場。三原は毒草をはじめ周到な罠を何重にも仕掛けるが、次々に失敗。なぜ死なない―完璧だったはずの殺害計画は、ゲストとして参加した碓氷優佳によって狂い始めた…。
著者等紹介
石持浅海[イシモチアサミ]
1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年刊『月の扉』が日本推理作家協会賞候補に、「碓氷優佳シリーズ」第一弾『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が「このミステリーがすごい!」第二位のベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マッちゃま
19
ロジモン(ロジカルモンスター)碓氷優佳 降臨のシリーズ第6弾。細かい設定を気にしない方なら本書から読んでも大丈夫な倒叙ミステリ。年齢差二十歳の婚姻を強いた男を殺す決意をした三原。舞台はキャンプ場。偶然の事故に見せかけ罠を仕掛けるが、そこにはキャンプメンバーとして美しきロジモンがゲストとして混じっていた…碓氷優佳、恐ろしすぎて恐いんですけど好きなシリーズ(笑)いきなり余談ですが、本書の解説なんですけど、このシリーズの新しい楽しみ方も紹介されていますので、このシリーズに手を出していないって方は在りかもですよ~2025/01/12
なみ
16
待望の碓氷優佳シリーズ最新作。 三原一輝は、20歳年上の男性と結婚することになった女性、歩夏を護るため、相手の男性の殺害計画を立てる。 しかし、キャンプ場で完璧な殺人が行われようとするも、なぜかすべてに失敗してしまい──。 碓氷優佳の頭脳を知っているからこそ、読みながら戦慄しました。 今回もすごかったです。 最大限にまでロジカルに研ぎ澄まされた人間の思考のぶつかり合いが、とてつもない緊張感に溢れていました。2024/11/16
烏山ちとせ
14
書店で選ぶ買い方をしていると、最新作以外みあたらないがありがちな令和ですが、今回も躊躇なく6作目から入ります。ジャケ買いできる装丁で、残念ながら内容を超えていました。でもそこまで読みたいと思った理由は書いておく必要があると思ったのです。探偵役の置かれ方と助手役の不在に、リーダーではない者に宿る知性、ひいては生存バイアスで合理化されない余地を感じたからだと思います。そういった意味でも、もう少しそうあってほしかった。今回は小林秀雄の戦争の本と西部庵の本とを代わりにやめましたが、今の頭痛では読めなかったと思う。2025/05/18
hiroy
13
旅のお供に。碓氷優香(字適当)も6作目らしい。結構年とった。一日で読めたのでエンタメ力高し。内容はちょっと気持ち悪い山登りサークルの中のサークルクラッシャーの姫を救うと勘違いしている小僧の犯罪を防ごうとするあの女の姑息な妨害を描く。殺す手段がいくつかあってそのどれもホントにうまくいくかぁ?って感じなんだけど字で読むとそれなりにうまく行きそうなところをチョコチョコ妨害するのが凄く嫌らしい。最後に主人公の真のお気持ちもズバリ言い当てられてよくよく考えたら読んでるこちら側のおっさんも同じ気持ちで凄いイヤだったw2024/12/28
ろいと
13
★★★★☆ 碓氷優佳シリーズ第6弾。トレッキングサークルの面々が集うキャンプにて、殺人を企む犯人vsその凶行を予測し未然に防ぐ優佳の対決が描かれる。2作目『君の望む死に方』を彷彿とさせる構成だが、犯人の企みを知っている友人が語り手となっているところがユニーク。序盤から引っかかっていた部分が真相の肝となっていてニヤリとしたのも束の間、斜め上すぎるオチに頭を抱える羽目になった。冷酷な推理モンスターは今作も健在。2024/10/26
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