出版社内容情報
大丈夫、きっと幸せになれる。
花嫁を送り出す家族と迎える家族。
今しか伝えられない本当の気持ちとは?
「東京バンドワゴン」シリーズの著者が贈る
優しさにあふれる感動の家族小説。
結婚式前夜、どんな気持ちになりますか? 信用金庫に勤める伊東春香とパン屋の長男でデザイナーの細井真平。ふたりは不思議な巡り合わせで出会い、家族になることに。春香が実家で過ごす最後の日、両親と弟、祖母が花嫁に伝えたかった想いとは。一方、細井家では真平の父と実母とのなれ初め、伊東家との奇妙な縁が語られ……。両家の視点から挙式前日を描いた、心温まる物語。
内容説明
結婚式前夜、どんな気持ちになりますか?信用金庫に勤める井東春香とパン屋の長男でデザイナーの細井真平。ふたりは不思議な巡り合わせで出会い、家族になることに。春香が実家で過ごす最後の日、両親と弟、祖母が花嫁に伝えたかった想いとは。一方、細井家では真平の父と実母とのなれ初め、井東家との奇妙な縁が語られ…。両家の視点から挙式前日を描いた、心温まる物語。
著者等紹介
小路幸也[ショウジユキヤ]
1961年北海道生まれ。広告制作会社を経て、執筆活動へ。2002年『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第二十九回メフィスト賞を受賞しデビュー。下町で古書店を営む大家族を描いた「東京バンドワゴン」シリーズがベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
カブ
38
小路幸也さんの優しい家族の物語。パン屋さんの長男真平と、信金にお勤めの春香の結婚式前夜のお話。家族それぞれの想いを知ると、この結婚は偶然ではなく必然と感じる。それにしても、パン屋さんという美味しそうなお家に嫁ぐ春香が羨ましい。パンが食べたくなりました。2024/07/28
のんちゃん
34
明日は細井真平31歳と井東春香26歳の結婚式。双方の家族の結婚式前日の物語。どちらの家族とも息子、娘の誕生から今日迄を各々の家族が振り返り、明日からの二人の幸せを願う。母は娘に、幸せとは身体や心に染み込んで行く様なものと語り、幸せになってその幸せや優しさを他の人にも与えられる人になる事を祈る。私事だが、今度の日曜日は諸事情で延期になっていた我が家の長男の結婚式。私も二人に身体に染み込む様な幸せな生活を送ってもらい、それを他の人に与えられる様な人生を歩んでもらいたいと思う。結婚式、行って参ります。2025/05/08
あっ!chan
31
結婚式を翌日に控えた両家の様々な想いを小路さんらしくハートフルに綴った物語。1日の出来事だけど、語られる想いは過去の様々な出来事、そしてそこから生まれるおもいやり...決してしんみりすることなくいつもの一日を過ごすみんなは本当に素敵な時間を過ごしてきたのがよくわかる。改めて家族って良いなぁと思わせてくれる。2025/10/07
tenori
30
結婚式を翌日に控えた当人と、同居する家族の視点で綴られる。波乱含みの過去の関係性から穏やかな現在を形づくって物語にするのは小路幸也さんならでは。家族を中心に描きながら、むしろ新郎新婦に示唆を与えているのが友人との会話にあると感じるのは穿った見方か。『光があるところに影ができるのと同じように、選ぶということに後悔は付きものなんだと思う』全般的にふわっとした雰囲気の中にあってスパイスの効いた台詞。波風立たず悪人不在だが、良い話しすぎるきらいも。2025/08/14
ピース
30
結婚式前日の家族の話。それぞれいろんな思いがあるが共通しているのはみんなが心の底から祝福していること。嫁を迎える方は家族が増えることを楽しみにし、送り出す方も家が近いからいつでもすぐに会えると決して悲観はしない。理想の家族どうしの結婚であり暖かい気持ちになる話だった。2025/04/15




