出版社内容情報
美味しい!が明日の元気になる
バツイチ・アラサー「見守り屋」の犬森祥子は
今宵も依頼人の寂しさやモヤモヤに寄り添い、
夜勤明けの一杯で疲れを癒す。
大ヒット! 人間ドラマ×絶品グルメ小説第3弾
「見守り屋」の犬森祥子は、久しぶりの恋に戸惑っていた。さらに、気がかりなのは別れた夫の元に残してきた十歳の娘のこと。どこか元気のない彼女は祥子に相談したいことがあるらしい。しかし、元夫は何も教えてくれない。夜勤明けの「ランチ酒」で疲れを癒し、祥子は解決の糸口を見出そうとするが――餃子×ビール、お好み焼き×レモン酎ハイ……絶品一人酒小説第3弾。
内容説明
「見守り屋」の犬森祥子は、久しぶりの恋に戸惑っていた。さらに、気がかりなのは別れた夫のもとに残してきた十歳の娘のこと。どこか元気のない彼女は祥子に相談したいことがあるらしい。しかし、元夫は何も教えてくれない。夜勤明けの「ランチ酒」で疲れを癒し、祥子は解決の糸口を見出そうとするが―餃子×ビール、オムライス×白ワイン…絶品一人酒小説第三弾。
著者等紹介
原田ひ香[ハラダヒカ]
1970年、神奈川県生まれ。2005年「リトルプリンセス2号」で第三十四回NHK創作ラジオドラマ大賞最優秀作受賞。07年「はじまらないティータイム」で第三十一回すばる文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
179
祥子さん、角谷さんとの関係がとても良い距離感。元夫との関係も、娘の明里ちゃんのひと言で何か吹っ切れた感じがするな。それにしても、相変わらずの食べっぷりと飲みっぷり。美味しそうに食べて飲んでる姿がはっきりと思い浮かぶ。祥子さんた一緒にランチ酒したいなあと、改めて思う。白いオムライス食べたいですね。広島にビールスタンドなんてあるんだね。これはすごすぎる。ビールスタンドで飲んでみたい。料理と酒には、笑顔にするスパイスが、人生にはちょっと苦みが混じった隠し味。そんなシリーズ。2024/12/27
タックン
100
ランチ酒シリーズ第3弾。祥子さんは見守り屋の仕事が板についたようですね。 あさ酒を先に読んでしまったので、角谷さんとの恋愛模様とかシェアハウスのこととかの話がようやく納得できました。 それにしても今回も紹介されてる料理が美味しそうで、祥子さんの飲みっぷり食べっぷりがよくて羨ましいな。2025/06/25
のり
94
見守り屋の仕事明けのランチ酒は、相変わらず美味しそうだった。「祥子」を取り巻く環境にも変化が出てきた。娘・恋人・仕事。考える事は多岐にわたる。どれもが、この先に大きく関わる事。難題山積みだが、これからも食を大事に乗り切っていくだろう。個人的に一番惹かれたのは、末広町の「うさぎや」の料理だった。2024/10/22
アッシュ姉
68
ますます面白くなったシリーズ第三弾ごちそうさまでした。祥子さんいいなあ。肝が据わっていて懐が深くて心根が優しい正直な人だ。心細い夜には見守って欲しいし、朝酒からランチ酒までご一緒したい。祥子さんの食レポ聞きながら堪能すれば美味しさ倍増だろうな。ビールをおかずにビールを飲む祥子さんをおかずにビールを飲んだら美味さ倍増だったし(ちょっと何言ってるのか分からないと思いますが、読めば分かります!)今作で大きな転機を迎えた祥子さんに幸あれ。2025/02/28
FUKUSUKE
44
見守り屋である祥子でも通いなれた店の従業員に見守られていると感じるのだから、人は、常に誰かを見守り、誰かに見守られて生きているということかも知れない。だから、自分に関わる人たちへの感謝を忘れないようにしよう、というメッセージが込められているように思う。料理の描写をするのは一般的なものほど読者が味や香り、食感を想像しやすいので簡単だ。だが、珍しいものを美味しそうに書くのはとても難しい。書きすぎるとくどくなるし、足りないと何も伝わらないからだ。本書はそのあたりの塩梅がとても良くて、夜中に読んでいると腹が減る。2024/06/16




