出版社内容情報
心があるふりをして生きる僕が、証明したいのは母の無実。
はじまりは孤高の女性作家殺人事件――
死に臨む探偵が、最後に挑む難題とは?
追及は悲劇を呼び、ついに驚愕のラストが!?
『麻倉玲一は信頼できない語り手』著者の野心作!
往年の名優桜崎真吾は、数々の事件を解決し、探偵としても名を馳せていた――。膵臓癌で余命半年の彼を、青年永山櫻登が訪ねる。前年夏、作家来宮萠子が渋谷区松濤の自宅で刺殺された。凶器の指紋により容疑者とされた櫻登の母春佳は、「わたしに責任がある」と言い遺して自殺。無実を信じる櫻登は、桜崎に真相究明の助けを求めたのだ。だが、追及の先に浮かび上がったものとは!?
内容説明
往年の名優桜崎真吾は、数々の事件を解決し、探偵としても名を馳せていた―。膵臓癌で余命半年の彼を、青年永山櫻登が訪ねる。前年夏、作家来宮萠子が渋谷区松涛の自宅で刺殺された。凶器の指紋により容疑者とされた櫻登の母春佳が、「わたしに責任がある」と言い遺して自殺。無実を信じる櫻登は、桜崎に真相究明の助けを求める。だが、追及の先に浮かび上がったものは!?
著者等紹介
太田忠司[オオタタダシ]
1959年、名古屋市生まれ。一人六役の離れ業に挑んだ90年のデビュー作『僕の殺人』以来、本格ミステリの先端を走る。2022年に『麻倉玲一は信頼できない語り手』で徳間文庫大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひさか
17
2019年7月祥伝社刊。あとがきを追加して、2023年9月祥伝社文庫化。少し変わった主人公と主人公が頼みとする探偵が登場する少し変わった展開のミステリ。ラストも変わっていて面白い。登場人物も変わっているんだよね。あとがきも興味深く、ちょっと変わった作品の事情も少し書かれていて納得かできました。2023/10/30
ナオ
5
面白かったけど、好みのタイプの作品では無かった。主人公のキャラが私にははまらなかったので。 帯の「死に挑む探偵が、最後に挑む難題」が全く嘘は言って無いけど、でもなーって。 主人公の母が作家の刺殺の容疑者となり、自殺。で、余命半年の名探偵に真相究明を依頼。彼の示唆で調査をしていく中で、色々な事実が出てきて驚き…これは犯人より探偵に驚くのよね(笑)でも、人が人に執着する恐ろしさを感じた。最後のエピソードでは生に対する執着の気味悪さも。主人公の父親のエピソードも。 読ませるけど、何か厭。2023/10/17
ドットジェピー
4
面白かったです2023/10/04