出版社内容情報
47歳、配偶者あり、子ふたりなのに、無職の危機!?
同僚の死、過大なノルマ、そして重大不祥事――
一人の営業マンが、人の心を、組織を、社会を変える物語。
昭櫻住宅でアパート事業の営業職につく小山内行雄は、ロスジェネ世代の47歳。就職氷河期の中で大学を卒業し、紆余曲折をへて家族4人なんとか暮らせている。ある日、予算達成の見通しが立ち安堵する行雄の前に、辣腕社長の石破が現れる。「残りひと月で追加受注一億円」 という無茶なノルマが課せられた! 元銀行員の新人伊澤を相棒に奔走する行雄だったが・・・・・・。
内容説明
昭櫻住宅でアパート事業の営業職につく小山内行雄は、ロスジェネ世代の四十七歳。大不況の中で大学を卒業し、紆余曲折をへて家族四人なんとか暮らせている。ある日、予算達成の見通しが立ち安堵する行雄の前に、辣腕社長の石破が現れる。「残りひと月で追加受注一億円」という無茶なノルマが課せられた!元銀行員でゆとり世代の新人伊澤を相棒に奔走する行雄だが…。
著者等紹介
風戸野小路[カザトノコミチ]
神奈川県出身。2020年、集英社ノベル大賞で最終候補に残った、『ラストワンマイル』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カノープス
3
初読み作家。池井戸潤のエピゴーネン、という予感からその域を全くはみ出すことない印象。主人公は一本気な性格でそれが災いして家族は問題を抱えていて会社は誰のためのものかわからなくて、やりたい放題の役員達は正義の鉄槌が下される…。要するに、今どきのこの手の企業小説の定型である。泣かせる展開に持っていきたいのかわからないが、どうにも。なんだかすぐに心変わりをする人が多く、その理由もイマイチ腑に落ちないため物語としての迫力を失ったまま最後まで行ってしまった。2023/06/24
格子
2
氷河期世代の人たちに共感できそうで、その世代に刺さりそうな内容だなと思った。 甘い汁を吸えず、翻弄される機会が多いからこそ、耐性として容易に社会を信じることなく自分の力で乗り越えていけるようになる。納得できる感じがありました。 どうせ狂わされるなら自分の理想に近い場所で戦うってのはちょっと新鮮な考え方だなと思いました。2025/04/23




