出版社内容情報
私のキャリア、停滞ぎみ……?
心のモヤモヤをスッキリと!
悩めるすべての社会人に贈る、一歩を踏み出す応援小説。
人生このままでいいのか。
四十歳を迎えるバツイチの千葉香澄は、転職エージェントとしてキャリアアップから不幸な失業まで数多の経験を積んできた。
私生活に不満はないし、人を支える仕事にやりがいはある。
だが、はばたいていく会員を前に、当の香澄は、希望の灯が見えていなかった。
かすかな不安に包まれる日々。そんなとき香澄は、人生初の案件に挑むことに。
内容説明
人生このままでいいのか。四十歳を迎えるバツイチの千葉香澄は、転職エージェントとしてキャリアアップから不幸な失業まで数多の経験を積んできた。私生活に不満はないし、人を支える仕事にやりがいはある。だが、はばたいていく会員を前に、当の香澄は、希望の灯が見えていなかった。かすかな不安に包まれる日々。そんなとき、香澄は、人生初の案件に挑むことに。
著者等紹介
瀧羽麻子[タキワアサコ]
1981年、兵庫県生まれ。京都大学卒業。2007年、『うさぎパン』で第二回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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馨
79
久しぶりに瀧羽さんの小説は相変わらず読みやすい。私の場合お仕事小説って自分が仕事でクタクタな時読むとしんどいですが、瀧羽さんの小説はゆったりしており大丈夫でした。タイトルから最初、不動産屋かな?と思って読みましたが転職エージェントの話で、興味深く読みました。転職をサポートする為に求人企業の仕事内容や社風まで深く勉強するなんて大変そうです。また私が田舎者なので小説の中での求人の多さにまず驚きました。私の住む所なら条件なんぞ出そうものなら1件でもあれば御の字、ほぼ0件だなぁ、なんて考えながら読みました。2023/06/06
のんちゃん
34
香澄は人材紹介会社のキャリアアドバイザー、40歳になるバツイチの女性。彼女の元に来る様々な案件と転職に悩める人々、そして彼女自身の内面の葛藤を描く物語。今、TVCMで転職会社、サイト等の宣伝を見ない日はない。それだけ転職というものがハードルの低いものになった。が、やはりその渦中の転職希望者はそれぞれに真剣で神経をすり減らす。そんな人達をサポートする香澄の働きが素敵だ。自信のない分、人は真摯に仕事にも取り組める。その様子が正しい仕事のあり方を示してくれる。香澄自身にもプライベートで幸せが来るといいな。2023/07/11
mayu
33
人材紹介会社で働く転職エージェントのお仕事小説。あとがきで原田さんが書いている通り気づいたら夢中になって一気読みしてしまった。誰もが一度は考えるだろう、今のままで良いのか、自分に向いてる職はなんなのかと。主人公の香澄は会員が本当に望んでいる物を客観的に見極め、寄り添い見守る。強い意志を持っていたり、自信が無かったり、切迫していたりと転職希望者は様々。それぞれと真摯に向き合う姿にこんなアドバイザーに出逢えたらと思わずにいられない。悩みながらも道を見つけいく会員達や香澄に元気づけられる一冊だった。2023/02/11
おいしゃん
29
転職エージェントのお仕事小説。当然エージェントの元に来る人々は、なにかしらの事情やモヤモヤを抱えているが、真摯に相対するエージェントの主人公にとても好感を抱いた。転職活動という、孤独でタフなイベントに、こういうエージェントがいればどんなに心強いだろうか。職に対する姿勢もぜひ見習いたい。2023/03/04
ベローチェのひととき
19
妻から廻ってきた本。主人公は40歳を迎えるバツイチの香澄。転職エージェントとして働いている。会員が抱える悩みや葛藤を聞いた上で、その会員にとってベストな方向へ進める様に後押している。自分自身の離婚の経緯なども話の中に散りばめながら物語が進んでいく。色々な方の人生の岐路に立ち会えて面白かったです。2023/07/21