祥伝社文庫 第六天魔王信長―消されたキリシタン王国

加治 将一【著】

祥伝社（2023/01発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 425p／高さ 16cm
• 商品コード 9784396348625
• NDC分類 289.1
• Cコード C0193

出版社内容情報

天下統一を目指す信長の原動力は
イエズス＝キリスト教
本能寺クーデターの黒幕は誰だ？
「禁断の幕末史」シリーズの著者が安土桃山史に挑む！

第六天魔王―延暦寺焼き討ち後、信玄への書簡に織田信長はこう署名した。仏道修行を邪魔する最高位の悪魔を名乗ったのだ。なぜ尾張の弱小大名だった若者が、仏教に対抗し「天下布武」という野望を抱けたのか？ ヒントは岐阜、天正などの語源や長篠合戦図に隠された印。宣教師フロイスの『日本史』他、大量の史料から、信長とキリスト教の謎、「本能寺の変」の真相に迫る！

内容説明

第六天魔王―延暦寺焼き討ち後、信玄への書簡に織田信長はこう署名した。仏道修行を邪魔する最高位の悪魔を名乗ったのだ。なぜ尾張の弱小大名だった若者が、仏教に対抗し「天下布武」という野望を抱けたのか？ヒントは岐阜、天正などの語源や長篠合戦図に隠された印。宣教師フロイスの『日本史』他、大量の史料から、信長とキリスト教の謎、「本能寺の変」の真相に迫る！

目次

第１章　クーデターの日本史　中心人物は内裏（天皇）である（世間の信長；激流の京都　ほか）
第２章　信長とイエズスの野望（信長はどこから来たのか？；信長が野望を持てた理由　ほか）
第３章　第六天魔王信長、登場（寺院という名の軍事基地；高野山僧兵　ほか）
第４章　キリシタン王国の王信長とイエズスの蜜月（隠れイエズス信長；奇妙な信長とフロイスの初面会　ほか）
第５章　キリシタン王国の崩壊朝廷・光秀・秀吉による本能寺クーデター（和暦廃止で、朝廷の心臓が止まる；暦の力　ほか）

著者等紹介

加治将一［カジマサカズ］
札幌市生まれ。米国で不動産投資事業に従事、帰国後、執筆活動に入る。『龍馬の黒幕』『幕末　維新の暗号』『幕末　戦慄の絆』『舞い降りた天皇』『龍馬を守った新撰組』（すべて祥伝社文庫）他、タブーを破る歴史ミステリーが読者の心を掴み、大ベストセラーに。近年はＹｏｕＴｕｂｅ「Ｋａｊｉチャンネル」でオリジナルな世界観、歴史観、幸福哲学の情報発信を続けている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[ブルちゃん]

加治さんの本を続けて読ませていただき、外国の力が、常にあった事を、思い知る。宗教だとか、しきたりや、当たり前をぶっ壊して、新しい物を、ビビらず取り入れていく。先鋭的なスタイルな信長さま。やっぱすごい人なんだなあ。キリスト教が、広まった理由もなるほどって思えたし、漢字に隠された意味なども、今より強かったり、ネットがない時代の匂わせツールみたいな笑　　そんなとこも、面白くて、で、テンション上がったのが、原田マハさんの風神雷神に通ずる部分が、たくさんあったこと✨

2024/02/15

[にいたけ]

信長の活躍した時代をどう読み解くか？「信長公記」とイエズス宣教師フロイスの「日本史」を比較し、「信長公記」を信用せず、「日本史」から読みといた「信長とはどんな男だったか」を堪能できる本。私達が想像していた時代がガラガラ崩れ、全く異なった時代が立ち上がる。そして信長の後ろにいた組織とは？何故信長チョイスなのか？信長の野望はどこにあったのか？何故殺されなければならなかったのか？「本能寺の変」の黒幕は？野蛮でイカれた信長像が豹変。お酒を飲まなかったし男色でもなかったみたいですよ。

2024/01/25

[九曜紋]

初、加治将一。歴史とは勝者(後の権力者)に都合のいいように記述され、そうでないものは書き換えられ或いは湮滅される。これは｢逆説の日本史｣の著者・井沢元彦も常々言及していることであり、本書においても視座は同じである。織田信長の家臣・太田牛一の｢信長公記｣を信じるか、或いはイエズス会士・フロイスの｢日本史｣を信じるかで見えて来る風景は全く異なる。信長はキリスト教を心から信仰していたわけではなく、仏教界を中心とする旧勢力を破壊、駆逐するために利用したに過ぎない。しかし稀代の革命家・信長の姿を活写する秀逸な一冊。

2023/01/29