出版社内容情報
事件解決の鍵は「犯人との会話」にある。
バラバラだと思っていた行動、事象が1点に集約され
隠された事実をうかび上がらせる!
早朝、佐賀県有田町の採掘場で東京・品川ナンバーの車が目撃された。さらに同所で女性の絞殺体が見つかる。殺人・死体遺棄容疑で拘束されたのは、一世を風靡したスター歌手・香山弓江。水木正一郎警部補の聴取に、彼女は弱々しい表情から一変、笑みを浮かべて隙のない証言を始める。弓江はなぜ死体を東京から運んだのか――〝落としの達人〟は証拠を導き出せるか?
内容説明
早朝、佐賀県有田町の採掘場で東京・品川ナンバーの車が目撃された。さらに同所で女性の絞殺体が見つかる。殺人・死体遺棄容疑で拘束されたのは、一世を風靡したスター歌手・香山弓江。水木正一郎警部補の聴取に、彼女は弱々しい表情から一変、笑みを浮かべて隙のない証言を始める。弓江はなぜ死体を東京から運んだのか―“落としの達人”は証拠を導き出せるか!?
著者等紹介
笹沢左保[ササザワサホ]
1930年、横浜生まれ。60年、『招かれざる客』が江戸川乱歩賞次席となり、デビュー。61年、『人喰い』で第十四回日本探偵作家クラブ賞を受賞。旺盛な執筆活動で、推理、サスペンス、時代・歴史小説と幅広いジャンルで多数の作品を発表。人間の心理を突き、鮮やかなどんでん返しで読者を魅了し続ける。2002年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たーさん
17
笹沢左保さんは高校生の時にブックガイドに「招かねざる客」が薦められていて読みました。それから取調室シリーズ1作目の「静かなる死闘」を読んで以来。いかりや長介さんでドラマ化されたり最近は「緊急取調室」もあり取調官と被疑者の一対一の闘いがいい。佐賀県警捜査一課の取り調べの達人、水木警部補と元演歌歌手の取り調べの闘い。犯人は分かっていていかにして落とすのがシンプルだけど飽きない。取り調べの過程と水木警部補に起こった出来事が最後にシンクロしてて余韻を残すラストでした。このままシリーズ出して欲しいな。2022/03/31
もも
9
今回の被疑者は、過去に一世を風靡した天才演歌歌手の香山弓江。取り調べの途中から何故か自信に満ちた態度に。その理由は予想外のものでした。水木警部補の切ないプライベートと演歌の世界がリンクしていました。2021/10/09
コチ吉
5
シリーズ二作目。取調室で被疑者の態度が一変した会話のやり取りから、するすると事件の構図を手繰り寄せる。しかし、捜査会議で演歌を歌ったり、被疑者を落とす日の朝に褌をしたり、なかなか掴み所のない落としの達人である。2021/12/12
kankan
3
シリーズ2作目 今作もどうやって落としていくか。 しかし歌まで歌うかね笑2022/01/21
明香
1
まさかのラストでした!2021/12/12