内容説明
立花文彦が運転する現金輸送車が襲われ、一億五千万円を奪われた。急に病欠した同僚に代わった日の災難だった。犯人に名を呼ばれたため共犯と疑われ、立花は失踪する。犯行前日、妻の伊津子は事件を示唆するような電話を受けていた。新婚の妻は夫の無実を信じ、自ら真犯人を追う。ところが夫の知られざる過去が次々と明らかに。行方のわからない現金を巡りさらなる惨劇が!
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年「原島弁護士の処置」で、オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。87年『絆』で日本推理作家協会賞を、90年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞する。以降、社会派推理、時代小説の旗手として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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