内容説明
南町奉行所同心の木暮小五郎は頭を抱えていた。薬種問屋が不妊の悩みにつけ込む詐欺を働いた疑いがあったが、そこは寺社奉行の管轄とあって手出しできない。江戸を騒がす義賊“世直し人”の尻尾も未だ掴めず、上役からはガミガミ言われる日々。そのうえ同輩の桂が、魔性の女に大事な十手を盗まれてしまった。食い道楽の同心が腹を満たして悪を追いかける、痛快捕物帳!
著者等紹介
有馬美季子[アリマミキコ]
1969年生まれ。慶應義塾大学仏文科卒業。2016年『縄のれん福寿 細腕お園美味草紙』で時代小説を志し、心あたたまる料理描写で多くの読者を魅了した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
51
「はないちもんめ」シリーズの番外編?あるいは姉妹シリーズ?どっちだろ。2021/02/16
ドナルド@灯れ松明の火
20
初有馬さん。なかなか読みやすいが登場人物の思いや考え方を説明しすぎるきらいがある。でもなかなか良いプロットで期待ができる。有馬さんの他作品も読んでみよう。お薦め2021/03/10
たんぽぽ
16
はないちもんめに登場する木暮が活躍する作品。 勧善懲悪、胸の空くような時代劇。 2021/04/07
デジ姫
14
はないちもんめの常連客、木暮と岡っ引きたちの活躍ぶりに「かっこいい~」世直し人の活躍とともに拍手。はないちもんめよりも面白かった。2021/03/31
ダイアナ
10
かしましい料理屋「はないちもんめ」のスピンオフ?お馴染みの同心、木暮を主人公に据えた作品。同輩の桂の十手と財布をある女に盗まれ、そこからとある藩をも巻き込む大きな事件に巻き込まれることに。しっかり仕事をしている木暮が見れるのは嬉しい。お馴染みのキャラはほぼ出てくるもののはないちもんめ3人組はなし。料理も料理屋メインのはないちもんめシリーズとは違うのであくまでも脇役ながらメリハリを持たせるのにしっかり効いてて良い。ぜひこれからも木暮の活躍を見せて欲しい。2021/03/12