朝日新書<br> 歴史のダイヤグラム―鉄道に見る日本近現代史

個数:
電子版価格
¥880
  • 電書あり

朝日新書
歴史のダイヤグラム―鉄道に見る日本近現代史

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月20日 06時33分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 267p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022951397
  • NDC分類 686.21
  • Cコード C0221

出版社内容情報

特別車両で密談する秩父宮、大宮vs.浦和問題を語る田山花袋、鶴見俊輔と竹内好の駅弁論争……。鉄道が結ぶ小さな出来事と大きな事件から全く知らなかった日本近現代史が浮かび上がる。朝日新聞土曜別刷りbeの好評連載、待望の新書化。

内容説明

特別車両で密談する秩父宮、大宮VS.浦和問題を語る田山花袋、ダイヤ改正と『点と線』の四分間トリック、丸山眞男がメモした車中の会話、鶴見俊輔と竹内好の駅弁論争、リュックに猟銃を詰めた永田洋子が長岡から北海道へ渡ったルートとは?博覧強記の鉄道知識で縦横無尽に歴史の路線図を描き出す、朝日新聞土曜別刷り「be」の好評連載、待望の新書化。

目次

第1章 移動する天皇(日本橋から東京駅へ;「神」を乗せる車両 ほか)
第2章 郊外の発見(迂回する地下鉄、直線の中央線;京都への途を絶たれた浦和 ほか)
第3章 文学者の時刻表(啄木が愛した石狩の海;『春の雪』に描かれた婦人専用車 ほか)
第4章 事件は沿線で起こる(「敗戦後」を予言した庶民;車内で発症、後藤新平の覚悟 ほか)
第5章 記憶の車窓から(撮影名所でねらったブルトレ;今も残る思い出の駅そば ほか)

著者等紹介

原武史[ハラタケシ]
1962年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。東京大学大学院博士課程中退。放送大学教授、明治学院大学名誉教授。専攻は日本政治思想史。著書に『「民都」大阪対「帝都」東京』(サントリー学芸賞)、『大正天皇』(毎日出版文化賞)、『滝山コミューン一九七四』(講談社ノンフィクション賞)、『昭和天皇』(司馬遼太郎賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

101
以前から時々朝日新聞の土曜日に配達される紙面に掲載されていて時たま読んでいた記事がまとめられてこのような新書になっているとは思いませんでした。日本の近現代の歴史のちょっとした出来事などを写真とともに説明してくれるのは楽しい感じがします。ただそれぞれの記事一つ一つに関連性があまりないので不満に思われる方がいられるかもしれませんが鉄道好きの方にはいいのではないかと思われます。2024/03/24

まーくん

99
2.26事件勃発のその夜、弘前第八師団勤務の秩父宮は弘前駅で大阪行き急行列車に増結された特別車両に乗り急遽、上京の途に就いた。翌朝、増結車両は長岡駅で普通列車に付け替えられ上野へ向かう。途中、上越線水上駅で、朝、秋田行き急行に乗り上野を発った東京帝大教授平泉澄と落ち合い、高崎駅までの間、車中で密談を交わす。二人の間で一体何が話し合われたのか?鉄道が関わる歴史の一場面を切り取ることにより日本近現代史の知られざる姿を鮮やかに描く。朝日新聞土曜別刷り「be」連載。毎週愛読しているが記憶にないものも多いのは何故?2021/10/07

ベイス

94
ひとつひとつの題材に、鉄道趣味的マニアックさと、歴史オタク的トリビアが織り交ぜられ、楽しく拝読。天皇が乗車する御召列車とすれ違う列車や停車駅の便所を隠したこと、交差する鉄道は電気をも止めたこと、ハンセン病患者を人目につかぬよう貨物列車で長島まで運んだこと、それはあたかもユダヤ人を絶滅収容所へと運んだ貨物列車を連想させるという指摘。著者が父と一緒に全国各地の鉄道を幼少期に乗り継いだエピソードも盛り込まれる。類似の著書も読んでみたい。2024/03/06

へくとぱすかる

59
買っておいたのに、デイパックに入れたまま。電車に乗って読める本がないかと思って、気がつく。車内で読めたのは半分ほどだが、鉄道と現代史の関係の密接さには圧倒された。皇室関係の記事が多いのは、連載が半藤一利さんの「歴史探偵おぼえ書き」中断のピンチヒッターだったからと、あとがきで明らかにされている。政治・戦争・文化など、鉄道との関係はしだいに薄れていくようだが、交通にしめる重要性を忘れるわけにはいかないだろう。著者の関心のせいか、東京近郊の記述が大部分という印象。こういう史的事実はぜひ全国から発掘してほしい。2023/05/29

Book & Travel

42
近代政治学者で鉄道ファンの著者による鉄道を絡めた歴史のこぼれ話。朝日新聞beでの連載を纏めたもの。戦中の天皇の行幸、文豪や学者の旅の記録、郊外の開発史、歴史的事件に関わる話など、一章一章は短いが内容が多彩で奥深い。帰還兵と米兵を乗せた敗戦直後の横須賀線の光景や、原爆投下四日後の広島駅の一コマなど印象的な話も多かった。私はマニア程の知識はないが、車窓や読書を気儘に楽しめる鉄道の旅は好きで、効率重視で味のあるローカル線や特急が無くなっていくのは寂しく感じる。なので著者の鉄道愛溢れる後書きには大いに共感できた。2022/12/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18465370
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。