内容説明
ルクセンブルクからシベリア空路で小松空港を目指す貨物機からの応答が途絶えた。八時間遅れのうえコースも外れている。同じ頃、日本海上空でF15による一対一の対戦闘機訓練を行っていた航空自衛隊の舞島茜は、状況確認に向かうことに。通信不能の民間機に近づくと、コクピットに争う男たちの姿が!テロか!茜が強制着陸を狙った刹那、大型機は急降下を始め…。
著者等紹介
夏見正隆[ナツミマサタカ]
1960年、千葉県生まれ。『レヴァイアサン戦記』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ユザキ部長
43
日本の周りは平和を愛するいい国ばかりだから、憲法を変える必要ないし、何をされても逆らいません。ってな事であり日本はスパイ天国になり、諜報活動する外国の工作員を警察は逮捕できない。国境は不法占拠され、領海侵犯されても何も出来ない。でもって天然痘をばら撒かれ。さて?どうなる?2021/06/29
Kenichi Uto
3
シリーズ3年ぶりの新作。しかも分厚い本が上下2巻同時刊行という暴挙(笑)今回も面白く読みました。主人公は今回も舞島姉妹。同時進行の形で話は進みます。とりあえず、主な舞台は隠岐の島と東京になりそうですが。ウイルスをばらまく?という脅し。今回も敵はC国みたいですが。竹島が近いこともありK国もF-15Kを上げてきます。その時々の世界情勢を反映しているので、納得してしまいます。ただ、こうなったら実際の話アメリカが黙っていないでしょうが。 下巻はさらに厚そうですが読むのが楽しみです。2020/11/17
johngaraman
2
読み応えある分厚さだが詰まってはいないので良いペースで読了するが下に続くものなのでまだまだ半分。 いよいよ超人化する姉妹の大活躍とありそうな隣国の理不尽の物語だが一部の本屋には並べてもらえないかもね。 しばーらくアップルのブックストアにもなかったんだよ。2021/05/08
これから考える
2
いつものことながら、この作者の描く敵対勢力がとっても嫌らしくて、遠慮なく叩き潰したくなるのが気持ち良い。天然痘パンデミックの戦いなのだが、書き始めたのはコロナ禍の前からなら、すごい慧眼。2021/02/13
ぷらった
2
かなり厚い文庫二分冊。自衛官の姉妹が日本の危機を救うか!みたいなアクション。エンターテインメントとして文章がしっかりしているので,荒唐無稽さを感じることもなく,ぐいぐい読めます。実はシリーズ物らしく,「TACネーム アリス」というのを先に読むべきことのようですが,それはそれ,下巻の展開が楽しみです。ただね,新潟だって群馬だって,伝染病は迷惑だよ。そこんところは,どうかと思う。2020/11/08