内容説明
江戸を阿片の闇が蝕んでいた―その出所を根絶やしにせんと誓う南町同心・仙波直次郎。だが、密売人を内偵中の隠密が斬殺される。現場に残された印籠から、妻の恩人、奥州棚倉藩の脱藩浪人・西崎兵庫に疑いが。さらに棚倉藩中屋敷を探るうち、悪徳商人と江戸家老の許しがたい癒着が浮かび上がった!“闇の殺し人”直次郎の心抜流居合が、電光石火に悪を断つ!
著者等紹介
黒崎裕一郎[クロサキユウイチロウ]
1942年、東京生まれ。東京電機大学卒業後、脚本家として「必殺仕事人」をはじめ「木枯らし紋次郎」「銭形平次」など数多くの人気シリーズを手がける。95年『蘭と狗』で第六回時代小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えみ
53
密輸された阿片によって汚染されていく江戸の町。阿片によって引き起こされた事件が多発する不穏な空気が漂う中で、奥州棚倉藩の根深いお家騒動が水面下で激しく行われていた。金・女・抜け荷問題…密売人内偵中の隠密が惨殺されたことで一気に事態は深刻さを増していく。江戸を守るため、阿片の出所を探る南町同心・仙波直次郎は複雑に絡み合った事件の全貌を解き明かし、直次郎の裏稼業「闇の殺し人」として悪の根源を成敗することはできるのか?最強の心抜流居合の登場が待ち遠しい、必殺闇同心シリーズ第4弾!知人のあっけない惨殺死が悲しい。2022/12/31